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自然葬は法律的に問題ない? 自然葬の種類や費用を解説

2024.10.02
供養のお悩み
青く透き通った海

故人のご遺骨をお墓ではなく自然へと還す「自然葬」。この自然に還す供養方法について「法律上の問題はないの?」「世間一般的にどういうイメージがあるの?」と心配になる方も多いのではないでしょうか。

今回はさまざまな理由で注目されている自然葬の種類や費用、法律上の問題について解説します。大切な方のご遺骨の供養を自然葬で行いたいとお考えの方はぜひ参考にしてください。

近年注目される自然葬

話し合いをしている年配の方

自然葬が注目されるのは昨今の少子高齢化や個々のライフスタイルの変化、環境保護意識の高まりなどが理由と考えられます。

日本は核家族化や高齢化によって従来のお墓の継承が難しくなってきました。お墓を継がせることによって子や孫に負担をかけたくないと考える人もいるでしょう。

経済状況も昔と変わり、高額な費用がかかるお墓の維持管理を見直す人が増えていることも実情です。これらの理由から自然葬のニーズは高まりつつあります。

また、故人の「いずれは自然へ還りたい」との想いを尊重して、自然葬を選ぶ場合もあります。自然葬なら墓石の工事や維持管理も必要なく、環境への負荷が少ないことも注目される理由のひとつです。

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自然葬は法律的に大丈夫?

散骨セレモニーで花びらを海に撒く老婆の手

自然葬は違法な供養方法ではありません。ただし、決められたマナーを守り、他者や環境への十分な配慮のもと行うことが大切です。

自然葬を行うにはご遺骨を粉末状にしなければなりません。ご遺骨と分かるような形の残った状態で自然のなかに埋葬することは刑法190条「死体等遺棄罪」に問われる可能性があります。

第百九十条死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、三年以下の懲役に処する。

引用:e-Gov 法令検索

粉末状にしたご遺骨を適切な場所へ撒いて供養する方法に関して「墓地、埋葬等に関する法律においてこれを禁止する規定はない」と国としての見解が出されています。

そのため、自然葬は法律に触れる行為ではなく、故人やご遺族のニーズに合わせて選んでいただける供養方法です。ただし、自治体の条例で散骨を禁止されているエリアもあるので散骨する場所には十分注意しましょう。

出典:e-Gov 法令検索

自然葬の種類と費用

自然葬は方法によって費用が異なります。一般的な自然葬の種類とそれぞれの費用について見ていきましょう。

1.海洋散骨

明るい散骨

自然葬のなかでも選ばれることの多い方法が海洋散骨です。

海洋散骨は船で沖合まで出てご遺骨を海へ散骨して供養します。散骨後にご遺族が船上で故人を偲びながら会食ができることも選ばれる理由のひとつです。

海洋散骨には個別・合同・代理の3つの方法があります。選ぶプランや方法にもよりますが、費用相場は3〜40万円と考えておきましょう。

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2.里山散骨

山間イメージ

里山散骨はご遺骨を山の中へ散骨する方法です。山には必ず所有者がいるため、里山散骨はどこでもできる供養方法ではありません。

自分の持っている山であれば、特に許可は必要ありませんがほとんどの場合は散骨業者が管理する里山への散骨となります。その場合は業者との契約が必要となり、費用は10〜20万円ほどが相場です。

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3.空中散骨

空中散骨はご遺骨を粉末状にしたうえでセスナ機やヘリコプターを使って空中へ散骨します。

「スカイダイビングが好きだったから」「大空を自由に飛ぶのが夢だった」と故人のご希望に沿ってご遺族が選ばれることが多いです。空中散骨には30〜60万円ほどの費用がかかります。

4.宇宙散骨

宇宙

粉末状にしたご遺骨を宇宙へ散骨する供養方法です。

一般的な宇宙散骨はご遺骨を専用カプセルに入れてロケットに搭載し、宇宙へ散骨します。大気圏の外や月面へ向けての散骨も可能です。

方法やエリアによっても異なりますが、宇宙散骨の費用相場は30~200万円程度といわれています。

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自然葬以外のお墓を必要としない供養方法と費用

自然葬以外にも墓石を建てずに供養する方法があります。それぞれの供養方法の特徴と費用についてまとめたので参考にしてください。

樹木葬

大きな緑の木

樹木葬は墓石ではなく樹木をシンボルとして埋葬する方法です。

桜やハナミズキ、ヤマツツジやエゾアジサイなどきれいな花が咲く低木が使われます。樹木葬にはご遺骨を粉末状にして土へ還す方法とお墓と同様に骨壺を使って埋葬する方法があります。

費用相場は5〜100万円程度です。個別に埋葬するか合祀型にするかによって費用が大きく異なります。

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納骨堂

納骨堂のイメージ

納骨堂に永代供養料を納めてご遺骨を供養する方法もあります。

納骨堂での供養は仏壇のような形の納骨スペースが並ぶタイプやロッカーのような形状のスペースなど形はさまざまです。一定期間が過ぎると、別の場所で合祀されることもあります。

広いスペースを必要としないため、都市部での需要が多い供養方法です。納骨堂の費用相場は使うスペースや永代供養の有無によって20〜150万と金額に幅があります。

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合祀墓・合葬墓

大きなお墓とお花

合祀墓ではご遺骨を骨壺には入れず、他の方のご遺骨と一緒に埋葬します。

今まで紹介した供養方法に比べて合祀墓の費用は安く抑えられ、10〜30万円程度が相場です。

合祀墓ならお墓の管理が不要なため、子や孫へ負担を残す心配もありません。ただし、ご遺骨は他の人の骨と混ざるため、個別で取り出すことができない点には注意しましょう。

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故人の希望やご遺族のライフスタイルに合った供養を

お墓を建てて納骨するという従来の方法以外に故人の供養方法として自然葬を選ぶ人も増えてきました。故人の生前の強い希望やご遺族のライフスタイルの変化など、自然葬を選ばれる理由はさまざまです。

シーセレモニーでは、故人の生前のご希望やご遺族のライフスタイルに合った供養をサポートさせていただきます。故人の好きだった大きな海に散骨し、その後の時間を利用し船上で故人を偲びながらゆったりと会食ができる海洋散骨プランは人気です。

ファミリー散骨シーン

海洋散骨には、東京や横浜、沖縄やハワイなど、幅広い散骨エリアからご希望の場所をお選びください。

また、粉骨したご遺骨を全て海洋に散骨するのではなく、一部を手元に残す手元供養も可能です。故人をいつでも身近に感じていたいという方はぜひ手元供養についてもお気軽にご相談ください。故人とご遺族の想いを大切に最適な供養の形を見つけましょう。

散骨エリア

海洋記念葬とは


監修者 | 島田 快

散骨ディレクター・終活カウンセラーを務めております島田です。皆さまからいただきました疑問の声にお応えしながら、少しでも海洋散骨のご不安を和らげるお手伝いを出来ればと思っています。海洋散骨に限らず、終活や墓じまいに関してのお悩みなどもお気軽にお寄せください。

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