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散骨の費用はどれぐらい?故人様を見送る海洋散骨

2024.09.20
海洋散骨
白い数珠と花

高齢化社会による少子高齢化の影響もあり、近年ではご遺骨をお墓に納めるという従来の供養方法に代わって、海や山にご遺骨を撒いて自然へと還す「散骨」が注目されています。散骨を選ぶ方のなかには、「海や山が好きで自然に還りたい」「家族にお墓の世話で迷惑をかけたくない」などを理由として挙げる方が多いようです。

このように散骨を望む方は増加していますが、まだまだ一般的ではありません。そのため「費用がどのくらいかかるのか」想像がつかない方も多いのではないでしょうか。そこで今回は気になる散骨費用や具体的な方法についてご紹介いたします。

散骨の方法はさまざま。最も一般的な散骨は「海洋散骨」

富士山が見える湖

散骨と一括りにしても、その方法はいくつもあります。例えばヘリコプターやセスナで空から海に散骨する「空中葬」、ロケットで宇宙に打ち上げる「宇宙葬」、墓石の代わりに木の下に埋葬する「樹木葬」など、自然に還す散骨の方法はさまざまです。そのなかでも最も一般的なのが、船で海に出て散骨する「海洋散骨」です。

海洋散骨は違法ではない

ご遺骨を海に撒くという行為が、法律に触れないのかと心配する方も多いですが、現在の日本では「節度を持って行うなら法的な問題はない」とされています。

海洋散骨をするにあたって、ご遺骨をパウダー状に砕く「粉骨」を必ず行わなければなりません。海にご遺骨を撒く際に元の形が分かる状態で撒くと、死体遺棄罪などの罪に問われる恐れがあります。

散骨場所の選び方

「海洋葬」とも呼ばれる海洋散骨は、散骨場所に関する決まりはありません。しかし衛生面やモラルの観点から散骨にふさわしくないとされる場所もあります。

例えば海水浴場や市街地、公園など大勢の人が利用する場所、養殖場や牧場など食に関わる場所、所有者のいる土地などです。

マナーとモラルの遵守が大切

マナーやモラルを無視して散骨を行うと「散骨したことでイメージが悪化し、風評被害を受けた」として管理者に訴えられる可能性もあります。また、条例で散骨を禁止している自治体もあるため、事前に調べることが大切です。

自分たちで散骨をするメリット

青い空と海に浮かぶ船

散骨そのものを禁止する法律はなく、自治体の条例を守ればどこで行っても問題ありません。近隣との関係にもよりますが、ご親族や自分の私有地の場合は、トラブルになる可能性は低いでしょう。

低コストで散骨が可能

自分で散骨するメリットのひとつは、費用を抑えられることです。

散骨業者に頼むと40~50万円ほどかかります。なお自分で散骨する際に粉骨料金だけは必要になる場合もありますが、業者に頼むよりは安く済みます。

お墓の管理が不要

散骨してしまえばお墓の管理は不要です。近年少子高齢化によりお墓を継承する家族がいないことが問題になっています。

散骨後はお墓の管理の必要がありませんので、お墓の後継者問題に悩んでいる方でも安心でしょう。

自分たちで散骨をするデメリット

散骨は業者に依頼しなければならないわけではなく、自分で行うこともできます。ただし、自分で散骨するには事前の準備が重要です。

また改葬ができない場合もあります。自治体によりますがお墓からご遺骨を取り出し、散骨することは禁止としているところもあるためです。

そもそも散骨しようとしているご遺骨が改葬できるのかどうか、あらかじめ確認しておきましょう。

遺骨は戻ってこない

散骨が終わると当然遺骨は自分の手元には戻せません。散骨をしてから「お墓参りに行く場所がなくなってしまった」と後悔するケースがあります。

散骨をする前に、お墓参りについて考えておくことが大切です。

親族に反対される可能性がある

最近では散骨に反対しない方も多くなってきましたが、それでも否定的な考えの方はいます。

「散骨すると故人様に申し訳ない」「縁起が悪い」といった意見もありますので、あらかじめご親族とよく話し合っておきましょう。

海洋散骨を業者に依頼するメリット

海上の船と街の景色

自分で行うこともできる海洋散骨ですが、専門の業者へ依頼するのも1つの方法です。頻繁に行うものではないため、知識のない素人が海洋散骨の手配を進めるのは大変な労力がかかります。

ここからは業者を頼ることによって得られるメリットを紹介します。

負担を軽減できる

現代の日本では散骨を禁止する法律はなく、業者に頼まなくても散骨することは可能です。しかし手散骨に関する全ての手配を自分で行うことは、時間も手間もかかるため非常に大変です。散骨場所によっては手続きが煩雑であったり、場所によっては違法となることもあるため、海洋散骨についての専門的な知識のある業者へ任せるのが安心です。

また、散骨をするためにはご遺骨を2mm以下に砕く必要があり、その作業は難しいものです。自力で行うのが難しいと感じたら、粉骨や散骨場所の提供、手続きを代行してくれる業者への依頼をおすすめします。

出費を抑えられる

海洋散骨とはお墓を購入せずに供養できる方法です。土地やお墓を買ったうえで、維持・管理する一般のお墓や永代供養墓と比較して、出費を抑えられます。

特に業者に散骨を委託する場合、ご親族のみで散骨をする個別散骨、他の家族も船に乗り、数組で一緒に散骨する「合同散骨」などの方法と比較しても費用が安い傾向があります。

海洋散骨の費用相場はどのくらい?

夕日と海に浮かぶ船

散骨のなかで最も一般的とされる海洋散骨の相場はどのくらいでしょうか。海洋散骨には、以下に記したような2つのカテゴリーに分けられます。

  • 自分たちで散骨を行う(貸切散骨・合同散骨)
  • 業者へ委託して散骨を行う(委託散骨)

 

さらに自分たちで散骨を行う場合では、船を貸し切って家族だけで散骨する「貸切散骨」、ほかのご家族と乗合で行う「合同散骨」のふたつがあります。

同じ海洋散骨でも「貸切散骨」「合同散骨」「委託散骨」という方法によって費用の相場にも違いが出てきます。次の項目ではそれぞれの散骨の特色の紹介や費用の相場について解説していきます。

自分たちで散骨を行う場合

富士山と湖

自分たちで散骨を行うには、散骨専門業者にチャーターしてもらった船に乗って散骨エリアまで行きご遺族の手で散骨をします。

もちろん船のチャーターや粉骨作業も全てご遺族が行うことも可能ではありますが、時間も労力も非常に掛かってしまいます。そのため現在では散骨専門業者に依頼をするのが無難です。

貸切散骨

アニー号

クルーザーを貸切にして、ご遺族や近親者のみで散骨を行うことを「貸切散骨」と呼びます。貸切散骨の相場は約15万円~40万円ほどとやや高額です。その内訳は、クルーザーのチャーター代が費用の大半を占め、チャーターする船が大きくなるほど費用も高額になります。

貸切散骨は出港から帰港までの流れが葬送儀式のような形式になっており、家族だけで故人様を弔うことができるため、心に残るセレモニーを体験できます。

また船定員内であれば参加人数に制限がないことや、散骨場所の希望、演出などの融通が効きやすいという、貸切ならではのメリットもあります。

合同散骨

血縁ではない複数のご遺族と、一つの船に乗船して合同で行う散骨が「合同散骨」です。船のチャーター代を乗り合わせたほかのご遺族と分担するため、貸切散骨よりも費用を抑えられます。具体的な費用相場は約15万円~30万円です。

費用を抑えられるというメリットがある代わりに、貸切散骨と較べて乗船できる定員が一家族何人までと決まっていたり、日程が限定されていたり、やや制限があります。

委託散骨をお願いする場合

ミッドブルー

委託散骨とは何らかの事情で散骨に参加できないご遺族に代わって、業者スタッフが散骨を行う方法です。「代理散骨」または「散骨代行サービス」とも呼ばれます。

委託散骨

粉骨した遺骨を散骨するシーン

委託散骨の相場は5~10万円ほどといわれています。自分で散骨を行うことはできませんが、「貸切散骨」や「合同散骨」と比較して費用を抑えられます。

一般的な委託散骨の手順は、はじめに事前に故人様のご遺骨を業者に預けます。次に指定された日時に、実際に散骨業者が散骨を行います。最後は証明となる散骨証明書の発行や、散骨時の様子を撮影した写真が届くといったサービスを行っている業者が多いようです。

シーセレモニーの海洋記念葬でかかる費用は?

海の上から見た橋とビル群

海洋散骨はただご遺骨を海に還すだけではなく、故人様にとって新しい旅立ちの日になるともいえます。そして故人様を見送るご遺族にとっても、新しい記念日になってほしいという思いから、シーセレモニーでは「海洋記念葬」と呼んでいます。

海洋記念葬にはファミリー散骨プラン(貸切散骨)と代理散骨プラン(委託散骨)をご用意しています。

ファミリー散骨(貸切散骨)

明るい散骨

ファミリー散骨プラン」は貸切クルーザーでご家族、ご親戚の皆さんで故人様をお見送りできるプランです。

リーズナブルな貸切散骨

費用はクルーザーのタイプによって変動しますが、143,000円(税込)から用意しておりますので、「貸切散骨」をリーズナブルに行いたいという方におすすめです。

もちろん船の定員までなら何名様のご利用でも費用は変わりません。可能な限り多くのご遺族の方に故人様のお見送りをしていただければと思います。

オプションも充実

基本プランのなかに献花や献酒も含まれているため、ご遺族が準備する必要はありません。用意されたお花以外に「故人様が好きな花で送りたい」「たくさんの花で送りたい」といったご希望があればご相談ください。5,500円から献花の追加が可能です。

また故人様の好きなお酒がある場合も同様に、5,500円から献酒の追加が可能です。

散骨後のお食事会も船上で

シーセレモニーのファミリー散骨プランなら、中型以上の大きさのクルーザーを利用することで、集まったご遺族が散骨後に船内でのお食事をすることも可能です。

南国ビュッフェや定番のイタリアンビュッフェ、散骨後にふさわしい精進落としプランなど、ご希望のコースをお選びいただけます。

代理散骨(委託散骨)

献花をしているシーン

故人様が海洋散骨を希望していたものの、遠方で散骨に行けない場合は「散骨代行プラン」がおすすめです。また海が怖い方や船酔いする方も、代理散骨であれば、故人様の希望を叶えることができます。

代理散骨の料金

代理散骨ではご遺族に代わりシーセレモニーのスタッフが故人様のご遺骨を真心込めて散骨させていただきます。費用は55,000円(税込)と比較的リーズナブルです。

日時指定は弊社が定めており、月に1回の頻度で東京で散骨を実施しているほか、横浜や大阪、沖縄といった各地でも代理散骨が可能です。

証明書の発行

散骨後供養の意を込めて献花と献酒を行い、最後に黙とうを奉げすべてのセレモニーが完了です。後日散骨当日の様子や散骨した緯度経度を記載した散骨証明書を郵送いたします。

粉骨サービス

粉骨機

ファミリー散骨プラン、代理散骨プランのいずれの場合も、ご遺骨をそのままの形で散骨することはできません。散骨をする際には、ご遺骨を2mm以下のパウダー状細かく粉砕にする必要があります。

ご自身で粉骨することが難しい場合はシーセレモニーで粉骨サービスをお受けします。費用は33,000円(税込)からとなっていますので、ご希望の方はあらかじめご相談ください。

またご遺骨の状態によっては追加料金がかかることがあります。

粉骨について

故人様とご遺族の希望に合うような散骨方法を選ぶ

青い海と空

今回はさまざまな散骨方法があるなかで、海洋散骨の種類と相場を紹介してきました。故人様やご遺族の希望に近いものを選ぶのはもちろんですが、費用の相場から検討することも大切です。

シーセレモニーでは、ご遺族の気持ちに寄り添った散骨プランをご提案させていただきます。故人様の新たな旅立ちを笑顔で見送りたいとお考えの方には、海洋記念葬がおすすめです。

海洋散骨に興味を持たれた方は、シーセレモニーまでぜひお気軽にお問合せください。


監修者 | 島田 快

散骨ディレクター・終活カウンセラーを務めております島田です。皆さまからいただきました疑問の声にお応えしながら、少しでも海洋散骨のご不安を和らげるお手伝いを出来ればと思っています。海洋散骨に限らず、終活や墓じまいに関してのお悩みなどもお気軽にお寄せください。

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