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粉骨とは?費用や手順、注意点などの基礎知識を解説

2023.11.13
お骨のお悩み
供養のお悩み
遺灰と白い皿

近年、核家族化やお墓の後継者不足などの理由により、お墓を持たない供養方法を選択する方が増えています。お墓を持たずに故人様の供養を行ううえで欠かせないのが粉骨です。粉骨することで、遺骨の容量が大幅に減り、散骨や手元供養などのさまざまな供養を行いやすくなります。

しかし、粉骨という言葉を耳にしたことはあっても、「費用がどのくらいかかるか気になる」「自分で粉骨できるのか知りたい」など、詳細が気になっている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、粉骨の費用や流れ、粉骨をした後の供養方法などについて幅広く紹介します。

粉骨とは

専用の機器で丁寧に粉骨を行うスタッフ

粉骨とは、ご遺骨を粉末状になるまで細かく砕く作業のことを指します。

日本での一般的な供養方法である、お墓にご遺骨を納骨をする供養では粉骨を行う必要はありません。そのため、粉骨についてあまり知らないという方も多いのではないでしょうか。

しかし、最近注目を集めている海や山にご遺骨を撒いて供養をする“散骨”では、粉骨を必ず行わなければなりません。

粉骨の費用相場

粉骨を専門業者に依頼した場合の費用相場は、ご遺骨を入れる骨壷のサイズや粉骨の方法、ご遺骨の状態によって違いが出てきます。

骨壷のサイズや粉骨の方法による費用の違い

骨壷のサイズが3寸程度では1万円前後、6~7寸以上になると2万円台が費用相場だといわれています。また、粉骨は機械のみで行うケースのほか、手作業を取り入れて丁寧に粉骨をするケースもあり、どちらを選択するかによっても費用に違いが出てきます。

ご遺骨の状態による費用の違い

粉骨をするご遺骨が長期間に渡ってお墓に納骨されていた場合、ご遺骨に余分な水分や異物が含まれていることも珍しくありません。それらを取り除いたり、ご遺骨を乾燥させたりする作業が必要になると、その分費用も高くなります。

粉骨に関する詳しい情報はこちら

粉骨について

粉骨の手順

書類を見る老夫婦

専門業者に粉骨を依頼する場合、実際にどういった流れになるのでしょうか。ここでは、シーセレモニーの粉骨サービスを例に紹介していきます。

1.ご遺骨の引取り

東京都内にお住まいの方は、打ち合わせの際にご遺骨を持参していただく方法と、出張料22,000円 (税込)でスタッフがご自宅まで引取りに伺う方法があります。また、遠方にお住まいの場合は郵送でお送りいただく方法もございます。

ご遺骨のお引取りの際には、火葬証明書が必要です。骨壷を収める桐箱の中に同封されていることが多いです。

2.ご遺骨に混ざった異物の除去

黙祷を捧げた後、骨壷からご遺骨を丁寧に取り出します。そして、ピンセットや磁石を使用してご遺骨以外の異物を取り除きます。異物は、故人様が身に付けられていたメガネや衣服のボタン、医療器具の破片などさまざまです。ご遺族様のご希望がない場合は、シーセレモニーが処分いたします。

3.ご遺骨の洗浄と乾燥(オプション)

長期間に渡って埋葬されていたご遺骨の場合、ご遺骨が余分な水分を含んでしまっていることがあります。そういった場合には、オプションでそれらを取り除くために専用の超音波洗浄機や乾燥機を用いて洗浄と乾燥を行います。

4.専用機器を用いた粉骨

粉骨専用の機器を用いて2ミリ以下の粉末状になるようにご遺骨を粉骨します。ご遺骨の量が多い場合は、複数回に分けて行います。粉骨後は使用した機器を細かく分解したうえで洗浄するので、ほかの方のご遺骨と混ざるような心配はありません。

5.海洋散骨の場合

粉骨したご遺骨を海洋散骨で使用する場合は、水溶性の小袋に適量のご遺骨を個包装します。シーセレモニーの海洋散骨プランを利用する場合は、当日乗船される人数に合わせてご遺骨を個包装し、クルーザーまでお持ちいたします。

粉骨をする際の注意点

すり鉢と遺灰

粉骨を行う際には、いくつか注意したいポイントがあります。ここでは、3つのポイントを紹介します。

1.故人の遺志に反する可能性がある

故人様が粉骨を希望していなかった場合、粉骨を行うことで遺志に反する可能性があります。もし故人様の遺志が不明な場合には、親族間で話し合いを行い、故人が望んでいたであろう供養方法を検討することが大切です。

2.粉骨の内容と費用を確認する

粉骨を業者に依頼をする場合、内容と費用を必ず確認しましょう。基本料金で粉骨サービスを行ってくれるのか、洗浄や異物除去の作業は別途料金がかかるのかなどを事前に確認しておくと安心です。

粉骨の費用を抑えたい場合は、一社に決めずに複数の業者を比較して選ぶようにしましょう。また、「相場が分からず法外な費用を請求された」ということにならないように、口コミや評判も必ず確認しましょう。

3.粉骨したご遺骨は丁寧に扱う

粉骨したご遺骨は細かな粉末状になっているため、扱いには注意が必要です。骨壷やご遺骨アクセサリーにご遺骨を入れ替える際には、粉塵が舞い上がらないように注意し、マスクやゴーグルなどの保護具を着用しましょう。

また、粉骨したご遺骨はこぼれやすいため、しっかりと蓋が閉まる容器に収納することも重要です。封入に関しては、粉骨業者に依頼することで骨壷やご遺骨アクセサリーへの封入を一緒に行ってくれる場合があります。こちらについても依頼する業者に確認するのがおすすめです。

自分で粉骨をすることはできる?

すり鉢

粉骨をするには、許可や資格は必要ありません。そのため、自分で行うことも可能です。自分で粉骨を行う際の手順は以下のとおりです。

  1. ご遺骨を木槌や金槌で細かく砕く
  2. すり鉢や乳鉢を用いてさらに細かく砕く

粉骨を自分で行うこと自体は問題ありませんが、身内のご遺骨を砕く作業は肉体的にも精神的にも負担のかかる作業です。また、ご遺骨によっては洗浄や乾燥といった特別な処置が必要な場合もあります。そのため、特に強いこだわりがないのであれば、粉骨作業は専門業者に依頼するのが得策です。

関連記事:散骨に必要な粉骨を自分でする方法はある?準備するものや注意点を解説

粉骨をするのは法律的に大丈夫?

粉骨のイメージ

粉骨は、直接的にご遺骨を砕く作業であるため「違法なのではないか」と思われがちです。

しかし、現在の日本では供養を目的とした粉骨が違法であるとの法律はありません。

また、2021年には厚生労働省より散骨事業者に対して『散骨に関するガイドライン』が公表されています。そのなかで、粉骨をする場合の骨片のサイズを2ミリ以下にするといった目安が示されていることからも、散骨を行う場合には粉骨もセットで考慮するべきものだという認識が強くなっています。

関連記事:海洋散骨と粉骨の関係性

粉骨が必要な供養方法

粉骨は、散骨をする際に必須の作業ですが、そのほかの供養方法に対しても粉骨が有用になるケースは少なくありません。ここでは、ご遺骨を粉骨することが必要となる代表的な供養方法を紹介していきます。

散骨

空と海

散骨には、ご遺骨を海に撒く海洋散骨や、山に撒く里山散骨があります。いずれの場合でも粉骨が必須です。粉骨を行わずにご遺骨の形が分かる状態で散骨をすると、死体遺棄罪に問われる可能性があります。

また、粉骨することでご遺骨が海水に溶け込みやすくなったり、土に還りやすくなったりします。そのため、自然環境を汚染するリスクを軽減することができます。

また、専用のカプセルに入れてロケットで打ち上げる宇宙散骨も粉骨が必要です。散骨を専門業者に依頼する場合、粉骨も一緒に依頼できるケースが多くなっているため、あらかじめ問い合わせてみましょう。

関連記事:海洋散骨を執り行う際に知っておきたいマナー

納骨堂への納骨

納骨堂 仏壇型

納骨堂とは、ご遺骨を納める施設のことです。骨壷の状態で収蔵し、供養します。先祖代々続くような一般的なお墓ではなく、霊園や寺院が運営しており管理を全て任せられます。

納骨堂はスペースが限られているため、粉骨を条件に提示しているところもあります。粉骨することで、骨壷のサイズが小さくなり、スペースを節約することができます。

関連記事:納骨堂とは?一般墓との違いや利用するメリット

永代供養

納骨堂外観

永代供養とは、霊園や寺院が故人の遺骨を供養してくれるサービスです。従来のお墓は、遺族が定期的に掃除や管理を行う必要がありますが、永代供養であれば、そうした手間が省けます。永代供養には、個人墓や合祀墓、樹木葬などがあります。

納骨堂と同様にスペースを確保するために、粉骨を必須としている霊園や寺院が多いです。特に、ほかの方のご遺骨と一緒のお墓に入る合祀墓に納骨する場合は、はじめから粉骨をしておく必要があります。

関連記事:「墓じまい」した後に行う供養の方法とは? 海洋散骨・永代供養・納骨堂・手元供養について

手元供養

kanataの手元供養品

手元供養とは、ご遺骨を自宅や身近な場所で供養する方法です。いつまでも故人様を身近に感じていたいという方におすすめの供養方法です。具体的な供養方法として、ご遺骨は骨壷に入れて保管し、自宅の仏壇や祭壇に飾ります。手元供養には決まりごとはないため、ご遺骨を粉骨せずにそのままの状態で供養することも可能です。

しかし、粉骨をするとご遺骨の容量を減らすことができるので、省スペースでの供養が可能になります。

リビングに置いても違和感のないおしゃれなミニ骨壷やかわいらしいミニ骨壷に移して供養ができるというメリットがあります。

また、ご遺骨をそのまま保管すると、カビや虫が発生するおそれがあります。真空パックに入れて保管をすることで、カビが発生するのを防げます。

ペンダント

粉骨したご遺骨をペンダントやブレスレットに封入して身につけるのも手元供養の一種です。外出先でも故人様を感じられると人気の供養方法です。

このように、粉骨を行うことで、供養の選択肢が広がります。故人や遺族の思いや状況に合わせて、最適な供養方法を選択することが大切です。

関連記事:【供養方法】手元供養と粉骨の関係性

粉骨するならシーセレモニー

粉骨前にご遺骨に黙とうを捧げるスタッフ

シーセレモニーでは、ご遺族様に寄り添った粉骨サービスを提供しています。ここでは、シーセレモニーならではのサービスや特色についてご紹介します。

心を込めて行う粉骨作業

ご遺族様からお預かりしたご遺骨は、黙祷を捧げた後に作業を開始いたします。骨壷からトレイ上にご遺骨を取り出す際にも、ご遺骨が壊れないように手作業で細心の注意を払いつつ行います。また、骨壷の中でご遺骨に混じっていた金属類のような異物は、ピンセットや磁石を用いて丁寧に取り出します。

供養方法によって異なるサービス

ご遺族様が粉骨後のご遺骨をどのように供養するのかによって、サービス内容も違ってきます。例えば、シーセレモニーの海洋散骨プランをセットで利用される場合、粉骨したご遺骨を水溶性の袋に個包装して、散骨セレモニー当日にお渡しできるよう手配いたします。

また、散骨した残りのご遺骨を手元供養される場合は個包装する前にその分を手元供養品に封入し、お渡しいたします。

シーセレモニーの粉骨サービスについてはこちら

粉骨について

粉骨で供養の選択肢を広げよう

遺灰

粉骨は、新しい供養方法を選択する際に欠かせない作業です。「墓じまいをして、ほかの供養方法を検討したい」「まずは手元供養をしたい」という方は、粉骨を検討してみてはいかがでしょうか。

シーセレモニーでは粉骨サービスだけでなく、海洋散骨や手元供養など、その後の供養についても一緒に考えます。例えば、ご遺骨のほとんどを海洋散骨して、残りの一部を手元供養することも可能です。

シーセレモニーの『手元供養品』は、和室・洋室を問わず部屋に合わせやすいデザインのミニ骨壷をご用意しています。また、骨壷以外にも、ご遺骨やご遺灰を収納できるメモリアルフォトスタンドや、外出先でも故人様が感じられるペンダントなども販売しています。

粉骨サービスや粉骨を利用した海洋散骨、手元供養を検討されている方は、ぜひシーセレモニーまでお問い合わせください。


監修者 | 島田 快

散骨ディレクター・終活カウンセラーを務めております島田です。皆さまからいただきました疑問の声にお応えしながら、少しでも海洋散骨のご不安を和らげるお手伝いを出来ればと思っています。海洋散骨に限らず、終活や墓じまいに関してのお悩みなどもお気軽にお寄せください。

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