今後の人生をより豊かに過ごすための終活。部屋を片付けたり、エンディングノートをつけたり、実践されている方も増えてきました。
数ある終活のなかでも、自分のお墓について考えておくことも大切なポイントの一つです。最近では、霊園や納骨堂を見学できるツアーやイベントなどもあります。お墓や葬送について早めに決めておくことは、今後の人生の不安や後悔を減らし、より豊かに過ごせることにつながります。
今回は、自分のお墓を決めることや多様化する葬送方法について詳しくお伝えします。
終活で考えておくこと
終活とは「人生の終わり」に向けて、さまざまな準備を行うことです。具体的には、以下のことを事前に考えておくことを指します。
- 医療・介護に関する意思決定
- 財産管理・相続
- 葬儀・お墓の準備
- 身のまわりの整理
近年は、「子どもに迷惑をかけたくない」「自分の意向を尊重して葬儀を行いたい」といった理由から終活をする方が増えています。終活をすることで、自分の意向や予算に合わせてさまざまなことを決められるだけでなく、残りの人生をより充実させることにもつながります。
生前墓を建てるメリット
お墓の準備も終活の一つです。
自分が元気なうちに建てておくお墓のことを「生前墓」と呼びます。その生前墓には、さまざまなメリットがあることをご存知でしょうか。
生前墓であれば、自分の思いどおりの場所に好きなデザインでお墓を建てられます。また、生前墓を用意しておくことで万が一のことが起こった場合でも、残された家族の負担を軽減できます。
さらに、生前墓は節税対策になる場合があります。お墓や仏壇などの祭祀財産は、相続税の課税対象にならない「非課税財産」です。生前墓を建てることで、お墓の費用を相続財産から控除できるため、相続税を軽減できるというメリットもあります。
お墓を持たない場合の選択肢
これまでの日本ではお墓での供養が一般的でした。しかし、昨今ではお墓の継承者不足や経済的な負担の大きさから、お墓を持たない供養方法を選ぶ方も増えています。
ご自身で「お墓は必要ない」と決める方も多くいます。ここでは、お墓を持たずに故人様を供養する方法を3つ紹介します。
1.永代供養
お墓を持たない場合の供養方法の一つとして、寺院や霊園での永代供養が挙げられます。永代供養の種類は合祀墓や個別墓、納骨堂があります。それぞれの特徴は、以下のとおりです。
永代供養の種類 | 特徴 |
合祀墓 |
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個別墓 |
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納骨堂 |
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永代供養を利用する際には、それぞれのメリットやデメリットを理解したうえで選択することが大切です。
関連記事:お墓を持たない選択肢│3万円からできる永代供養とは?
2.手元供養
手元供養は、故人様のご遺骨の一部または全てを自宅で保管し、供養する方法です。ご遺骨をミニ骨壺に収めて自宅に安置したり、ペンダントトップに封入して身につけたりする方法があります。
故人様をいつでも身近に感じられるのがメリットです。毎日故人様に語りかけたり、手を合わせたりすることで心の支えとなります。
関連記事:手元供養とは?種類や費用、メリット・デメリットなどの基礎知識を解説
3.散骨
散骨は、お墓を持たない供養方法として近年注目されています。ご遺骨を海に撒く「海洋散骨」や山に撒く「里山散骨」、宇宙空間に撒く「宇宙葬」があります。
散骨する際には、ご遺骨をパウダー状に砕く粉骨が必須です。また、どこにでも散骨できるわけではないため、散骨専門の会社に依頼するのが一般的です。
「大自然に還りたい」「思い入れのある場所に散骨してほしい」といった思いから、散骨を選ぶ方も増えています。
散骨の生前予約も可能
「死後は自然に還りたい」とお考えの方は、散骨の生前予約を検討してみてはいかがでしょうか。生前予約は、ご自身の希望をかなえるだけでなく、家族の負担を減らせるプランです。
シーセレモニーでは、海洋散骨の生前予約を承っています。事前相談を行ったうえで申込書にご記入いただきます。
また、散骨実施後には散骨証明書を発行しております。散骨証明書には、散骨を行った海域の経度緯度が記載されますので、周忌法要の際にご遺族様が再び訪れることが可能です。
シーセレモニーは、海洋散骨の専門業者として長年の実績と経験があります。ご質問やご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。