これまで、日本では火葬したご遺骨はお墓に埋葬するのが一般的でした。しかし、近年ではお墓を持たない供養方法が増えたことにより、ご遺骨を粉末化する粉骨の必要性が高まっています。実際に粉骨を行う場合、適正な料金がわからないという方も少なくありません。
そこで今回は、粉骨の料金やシーセレモニーの粉骨サービスについて詳しく解説します。また、粉骨を利用した供養方法についても紹介するので、お墓を持たない供養方法を検討中の方はぜひ参考にしてください。
目次
粉骨の料金はいくら必要?
粉骨の料金は、自分で行う場合と業者に依頼する場合で異なります。
自分で行う場合
粉骨は自分で行うことができます。その場合、自宅にある道具を使えば料金はかかりません。金槌・木槌やすり鉢、ミルなどを用意し、自分でご遺骨を砕きます。しかし、大切な人のご遺骨を粉末化する作業は精神的にも肉体的にも負担が大きいため、できれば専門業者に依頼するのが得策です。
専門業者に依頼した場合
粉骨を専門業者に依頼する場合の費用相場は3万円前後です。ご遺骨の状態によっては、粉骨をする前にご遺骨の洗浄や乾燥が必要になることもあります。別途費用がかかる場合もあるので、事前に確認するのがおすすめです。
シーセレモニーの粉骨サービス
シーセレモニーでは、ご遺族様に寄り添い、心を込めた粉骨サービスを実施しています。
手作業と機械作業のハイブリッド
ご遺族様からお預かりしたご遺骨は、黙祷を捧げた後に骨壷からトレイへと丁寧に取り出します。手作業で余分な金属類を取り除いた後は、専用の機械を用いて丁寧に粉骨作業を行います。
使用した機械は、一度の粉骨作業ごとに細かく分解し、洗浄しています。そのため、ほかの方のご遺骨と混ざる心配はありません。
ご遺骨のお引取りサービス
ご遺骨は、打ち合わせの際にお持ち込みいただくほか、郵送で送っていただくことも可能です。関東にお住まいの方は、出張お引取りプランもおすすめです。ご自宅までの距離に応じた料金で、シーセレモニースタッフがご遺骨を受け取りに伺います。
粉骨の料金やプランの詳細はこちらでご確認ください。
粉骨後の供養方法
粉骨後の供養方法としては、以下が挙げられます。
散骨
散骨は、海や山、あるいは宇宙といった自然にご遺骨を撒く供養方法です。どのような場所に散骨をする場合でも、必ず粉骨をしなければなりません。粉骨をせずに元の骨の形が分かる状態で散骨をすると、死体遺棄罪といった罪に問われる可能性があります。
手元供養
手元供養は、お墓にご遺骨を納骨せず、自宅や身近な場所でご遺骨の保管や供養を行う方法です。手元供養では、必ずしも粉骨をしなければならないという決まりはありません。しかし、ご遺骨を粉骨することで容量を減らせるため、自宅で管理しやすくなるというメリットがあります。
また、粉骨したご遺骨の一部をペンダントトップに封入するご遺骨アクセサリーも手元供養の一つです。外出先でも故人様を感じていたいという方におすすめの供養方法です。
関連記事:手元供養とは? 知っておきたいメリット・デメリットや方法について
永代供養
永代供養は、寺院や霊園が運営するお墓にご遺骨を納め、半永久的に供養をしてもらう方法です。永代供養には、合祀墓や納骨堂、樹木葬などの種類があり、限られたスペースに納骨します。そのため、粉骨を必須条件としている寺院や霊園もあります。
関連記事:墓じまい後の供養先はどうする?共同墓地の永代供養とそれ以外の選択肢とは
シーセレモニーの海洋記念葬
シーセレモニーでは、海洋散骨を故人様の新たな旅立ちの日と位置づけ、海洋記念葬と呼んでいます。
ご遺族様が穏やかな気持ちで故人様とのお別れの時間が過ごせるように、さまざまな海洋散骨プランを提案しています。粉骨サービスを同時に利用していただくと、海洋散骨の当日に水溶性の小袋に個包装されたご遺骨をお持ちいたします。
海洋散骨や粉骨に興味を持たれましたら、いつでもお気軽にシーセレモニーまでお問い合わせください。