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火葬だけを行う火葬式とは

2022.11.02
お骨のお悩み
棺のイメージ

大切な方が亡くなった際、これまでは通夜や葬儀を行うのが一般的でした。しかし、時代や家族形態の変化により、供養方法も多様化しつつあります。

特に、少子高齢化の影響は大きく、葬儀もごく親しい間柄の身内だけで執り行うというケースが増えています。そのなかの一つが、火葬式と呼ばれる方法です。

これまでの常識ともいえる通夜や葬儀をせずに、故人様を見送る火葬式という葬儀のスタイルについて、その流れやメリットを解説していきます。

葬儀をしない”火葬式”という選択肢

お墓に手を合わせる女性

火葬式とは、一般的な葬儀で行われる通夜や告別式を省き、火葬だけを行う方法です。

日本の葬儀といえば、「通夜や告別式をするのが当たり前」だと思われがちですが、実は必ず実施しなければならないなどの法律はありません。そして火葬式を選ぶ方のなかには「葬儀をしなくてすむから」といった理由を挙げるケースも多いといいます。

火葬式のメリット

通常の葬儀ではなく火葬式を選ぶメリットにはどのようなものがあるのか、代表的なものを紹介していきます。

費用を安く抑えられる

現代の日本では葬儀のスリム化が求められており、費用も安くなっています。しかし、それでも一般的な家族葬を行う場合、平均費用は110万円程度といわれています。

それに対して火葬式の場合、平均費用では30万円程度、最も安く抑えた場合だと10万円台でも行えるようです。

ご遺族の負担を抑えられる

通常の葬儀の場合、通夜や告別式に弔問客が訪れるため、喪主様やご遺族様はその対応に追われ、故人様とゆっくり最後のお別れができない場合も多いといいます。その点、火葬式では弔問客がいないため、ご遺族様の負担を抑えられるはずです。

火葬式の流れ

女性が流れを聞くシーン

火葬式は、以下のような流れで行われます。

1:臨終を見守る
自宅や病院で亡くなった後、死亡診断書が発行されます。

2:葬儀会社や檀家になっているお寺などに連絡する
火葬式を取り扱っている葬儀会社に依頼をすることで、この後のスケジュールがスムーズに行えます。

また、付き合いのあるお寺がある場合は、火葬式を行うことを報告しておくと、火葬前の読経を依頼できるかもしれません。その場合、僧侶に支払うお布施も用意する必要があります。

3:24時間ご遺体を安置する
法律上、亡くなってから24時間経過しないと火葬が行えません。その時間まで、自宅や安置場所でご遺体を保管します。

4:納棺と出棺
ご遺体を棺に移し、お花や故人の思い出の品などを納めます。火葬炉前で最後のお別れや僧侶による読経が行われた後、出棺となります。

5:火葬
火葬は、1~2時間程掛かるので、ご遺族様は火葬場の待機室で待ちます。

6:骨上げ
火葬後は、ご遺骨をご親族様が順番に拾い上げ、骨壷に納めていきます。最後に喉仏の骨を喪主様が骨壷に納めて終了です。

火葬式後の供養について

この流れから分かるように、通夜や告別式を省いただけで、通常の葬儀と他は何も変わりません。大切なのは、ご遺族様が悔いなくお見送りできる方法を行うことだといえます。

また、ご遺骨を納めた後はそれぞれの供養を選択できます。たとえば、散骨や永代供養といった方法が近年では増加しています。今後、火葬式も視野に入れて検討している場合は火葬式後の供養についても調べてみてはいかがでしょうか。


監修者 | 島田 快

散骨ディレクター・終活カウンセラーを務めております島田です。皆さまからいただきました疑問の声にお応えしながら、少しでも海洋散骨のご不安を和らげるお手伝いを出来ればと思っています。海洋散骨に限らず、終活や墓じまいに関してのお悩みなどもお気軽にお寄せください。

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