大切な人の命日、特に初めて迎える一周忌が近づくと、「どのように過ごせばいいのだろう」と思いを巡らせる方も多いのではないでしょうか。
近年、時代の流れとともに従来の形式にとらわれない新しい形の供養を選ぶ方も増えています。
そこで今回は、一般的な命日の過ごし方や年忌法要について解説するほか、心に残る特別な供養方法として注目されている「海洋散骨」についてもご紹介します。
目次
命日とは
命日とは、故人様の逝去された日を指し、「忌日(きじつ)」とも呼ばれます。この日は、ご遺族や親しい方々が故人様を偲び、供養の時間を設けるのが一般的です。
特に一周忌や三回忌など節目の年には、改めて法要を執り行い、故人様の冥福を祈ることが多く見られます。
命日の一般的な過ごし方
命日の過ごし方は地域や家庭の慣習によって異なりますが、多くの方が次のような方法で故人様を供養しています。
お墓参り
命日には、お墓を訪れて清掃し、お花や故人様が好んだものを供える方が多くいます。手を合わせて故人様に思いを伝えることで、心穏やかなひとときを過ごすことができます。
仏壇のお手入れとお供え
自宅に仏壇がある場合は、仏壇を丁寧に掃除し、お花やお線香、ご飯、お菓子などをお供えします。
故人様の好物を用意し、感謝の気持ちを込めて手を合わせましょう。家族で思い出話を語り合うことも、あたたかい供養のひとつです。
法要を行う
命日が一周忌や三回忌、七回忌などの節目の年には、僧侶を招いて法要を行うのが一般的です。
最近では、散骨や永代供養、手元供養など、法要のかたちも多様化してきました。
法要はご家族やご縁のある方々が集まり、故人様を偲ぶ機会です。
法要後には会食を設けることもあり、集まった人で語り合いながら、故人様との思い出を共有する大切な時間となります。
関連記事:大切な年忌法要と命日!ふさわしいお供え物や注目の供養方法
年忌法要について
年忌法要は、故人様が亡くなられた年から数えて節目に行う供養です。主な年忌法要のタイミングは以下の通りです。
- 一周忌:逝去から満1年。
- 三回忌:逝去から満2年(亡くなった年を1年目として数える)
- 七回忌:満6年目
- 十三回忌:満12年目
- 十七回忌:満16年目
- 二十三回忌:満22年目
- 三十三回忌:満32年目
一周忌では、初めての命日として最も重要な法要とされ、ご遺族や親しい方々が集まり、丁寧に供養を行うことが多くあります。
また、三十三回忌を最後に「弔い上げ(とむらいあげ)」として、個別の法要を終える家庭も多く見られます。
年忌法要は、ご家族やご縁のある方と故人様を偲び、改めて感謝の気持ちを伝える大切な機会です。
日程や形式にとらわれすぎず、故人様への想いを大切にした供養の形を考えてみましょう。
お墓参り以外の供養方法
少子高齢化や核家族化により、従来のようにお墓の管理や維持が難しくなり、「墓じまい」を行ったあと別の供養方法を選ぶ方も増えています。
たとえば、以下のような供養のスタイルがあります。
- 永代供養:寺院や霊園が永続的に供養してくれる供養方法。
- 納骨堂:屋内施設に遺骨を納める現代的な供養方法。
- 自然散骨:ご遺骨を海や山に還す自然志向の供養。
これらはすべて、お墓を持たなくても手を合わせて供養できる方法です。近年は、こうしたスタイルが「心のこもった供養」として見直されています。
多様化する供養方法と海洋散骨の魅力
前述したように、供養方法の多様化によってライフスタイルや価値観に応じた選択ができるようになりました。
その中でも注目を集めているのが「海洋散骨」です。ご遺骨を海へ撒き、大自然の中で故人を見送るという、自然志向で心に残る供養方法です。
比較的自由に散骨場所を選ぶことができ、ご遺族の希望にも柔軟に対応できます。法律上、散骨に明確な規制はないものの、地域のルールやマナーを守る必要があります。
散骨の規制、禁止エリアのある地域や自治体もあるため、ルールやマナーを熟知している散骨事業者に依頼することで、安心して行うことが可能です。
散骨から年忌法要クルーズまでシーセレモニーへおまかせ
シーセレモニーでは、故人様の想いを大切にした海洋散骨サービスに加え、年忌法要の場としてもご利用いただけるクルーズプランをご用意しています。
ご遺骨を散骨した海域を巡ることで、故人様を偲ぶ特別な時間を過ごすことができ、船上での会食やセレモニーも可能です。
散骨から年忌法要まで、一貫してサポートできる体制が整っているため、安心しておまかせいただけます。人数や予算に応じて、クルーズ船を選ぶこともできます。
海洋散骨を検討されている方は、ぜひシーセレモニーにお問い合わせください。