「ペットの粉骨は自分でできるのかな?」と悩んだことはありませんか?
実際、ペットの粉骨は自分で行うことも可能です。しかし、遺骨を砕く行為に抵抗を感じる方も多く、精神的・肉体的な負担も大きい作業といえます。そのため、無理をせず専門の業者に依頼するという選択肢もあります。
今回は、自分で粉骨を行う際のメリット・デメリットや注意点、専門業者に依頼する場合の特徴や利点についても詳しく解説します。
大切なペットの供養で迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ペットの粉骨は自分でできる?
ペットの粉骨は、必要な道具や手順をきちんと理解すれば、誰でも行うことができます。ただし、自らの手で遺骨を砕く作業は精神的な負担が大きく、思った以上に難易度が高いもの。
多くの場合、専用機器や知識を持つ散骨専門業者に依頼するケースが一般的です。
自分で粉骨するかどうかを判断する際には、メリット・デメリットの両方を理解し、慎重に検討することが大切です。
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ペットの粉骨を自分でやるメリット
ペットの粉骨を行う場合は、メリットとデメリットの両方を知った上で進めていきましょう。
ここでは、自分で粉骨することの主なメリットを3つご紹介します。
1.費用を抑えられる
自分で粉骨を行えば、専門業者に依頼する際にかかる数千円〜数万円の費用が不要になります。
必要な道具はホームセンターでそろえられ、場合によっては家にあるもので代用することも可能です。粉骨を自分で行うことで、金銭的な負担を大きく軽減できます。
2.最後まで自分の手で供養できる
最後まで自分の手で粉骨を行うことは、ペットへの深い愛情を込めた供養となります。
作業を通じて悲しみと向き合い、心の整理を進める「グリーフワーク(深い悲しみから立ち直るための心の作業)」につながることも。
「自分の手で見送れた」という実感が、気持ちの一区切りとなるケースも少なくありません。
3.ほかの遺骨と混ざる心配がない
業者によっては「一柱ずつ丁寧に粉骨する」と説明されていても、「本当にほかの遺骨と混ざっていないだろうか」と不安に感じる方もいるでしょう。
自分で粉骨をすれば、そのような心配は一切なく、安心して供養を進めることができます。
ペットの粉骨を自分でやるデメリット
ペットの遺骨を自分で粉骨することには、いくつかのメリットがある一方で、それを上回る可能性のあるデメリットも存在します。この点を十分に理解しておくことは、後悔のないペット供養のために重要なポイントです。
ここでは、自分で粉骨を行う際に考慮すべき主なデメリットについて、詳しく見ていきましょう。
1.精神的負担が大きい
家族同然のペットの遺骨を、自らの手で砕くという行為は、非常に強い心理的負担を伴います。粉骨中の音や手に伝わる感触が、生々しく感じられ、罪悪感や深い悲しみを引き起こすこともあります。
思い描いていた理想とのギャップに戸惑い、途中で後悔してしまう可能性も否定できません。
2.衛生面でリスクがある
遺骨の粉塵は非常に細かく、作業中に吸い込む恐れがあります。マスクを着用していても、完全に防ぐのは難しいでしょう。
また、粉塵が周囲に広がりやすいため、後片付けにも手間がかかります。さらに、長期間保存していた遺骨には、湿気によるカビが発生していることも。粉骨の際に、カビの胞子を吸い込むリスクもあります。
3.均一な粉骨が難しい
火葬後の遺骨は非常に硬く、自力で均一にパウダー状にする作業は想像以上に大変です。細かく砕くつもりでも、粒の大きさにムラが出てしまうことも。
細かく粉骨できてないと、遺骨ペンダントのような小さな容器に収められないこともあり、後の供養に影響する可能性があります。
4.道具や作業場所の確保が必要
粉骨を自分で行うには、乳鉢やミル、ハンマー、マスク、手袋などさまざまな道具が必要です。粉塵が舞うリスクを考えると、屋外や換気の良い場所も確保しなければなりません。
道具が手元にない場合は購入が必要となり、結果的に想定以上のコストがかかることも。作業環境によっては、安全面の配慮も求められます。
ペットの粉骨は業者に依頼するのが安心!
ペットの遺骨は自分で粉骨することも可能ですが、専門の業者に依頼するのが、あらゆる面で安心できる方法です。
ここでは、業者に依頼することで避けられるリスクや、依頼することのメリットについて詳しく解説します。
精神的、肉体的負担が軽減される
自分で粉骨を行う場合、作業にかかる労力や精神的ストレスは大きくなりがちです。業者に依頼すれば、遺骨を砕くという行為による心理的負担を避けることができ、作業の手間もすべてプロに任せられます。
心と体の負担を軽減し、供養に集中できるという点で、大きな安心につながります。
均一でサラサラなパウダー状にできる
業者は、遺骨の状態に応じて適切な粉骨作業を行います。専用の機械や技術により、均一で非常に細かいパウダー状に仕上げられるため、その後の保管や供養もスムーズです。
なかには希望に応じて、すべてを手作業で行う業者もあり、より丁寧な対応を求める方にも適しています。
衛生面で適切に保てる
高温殺菌や乾燥処理を行う業者も多く、カビや湿気によるトラブルを未然に防げます。こうした処理により、粉骨後の遺骨は清潔な状態に保たれ、長期間の保管にも適した状態に仕上がります。
手元供養や散骨を考えている場合にも安心です。
粉骨後の保管・供養方法も相談できる
経験豊富な業者であれば、粉骨後の遺骨の保管方法はもちろん、手元供養や散骨に関する相談にも対応してくれます。
粉骨だけでなく、その後の供養全体を見据えてサポートしてもらえるため、不安や疑問を解消しながら安心して進めることができます。
ペットの粉骨は信頼できる業者を選ぼう
ペットの粉骨は自分で行うことも可能ですが、精神的・肉体的負担や衛生面のリスクが大きく、不安を感じる方も少なくありません。
後悔のない供養をするためには、自分で行う場合と業者に依頼する場合、それぞれの注意点をよく理解したうえで、自分に合った方法を選ぶことが大切。少しでも不安があるなら、専門業者への依頼がおすすめです。
シーセレモニーでは、一柱ずつ丁寧に粉骨を行います。黙祷後、不純物を取り除き、専用機器で2㎜以下のパウダー状に仕上げます。
また、粉骨後の遺骨についても、手元供養・海洋散骨・納骨など、ご希望に沿った供養方法の相談が可能です。海好きだったペットを自然に還したいという方には「ペット散骨プラン」もあります。
大切なペットの供養に悩む際は、シーセレモニーへご相談ください。