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散骨のルールとは?周辺環境に影響を与えない方法を解説

2023.08.16
海洋散骨
都会と海と雲

海洋散骨は、お墓を持たずとも故人様を供養できる葬送方法です。後継者不足にお悩みの方の新たな選択肢としても注目されています。最近では、海洋散骨を専門的に扱う業者も増え、単にご遺骨を撒くだけではなく、船上で心に残るセレモニーを行うなど、業者によってさまざまなサービスが展開されています。

海洋散骨では、パウダー状になるまで細かくしたご遺骨を海に撒いて故人様を供養しますが、「ご遺骨を直接海へ撒くことで環境への影響は問題ないのか」と、不安を覚える方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、海洋散骨が海へ及ぼす影響や、陸上及び海洋での正しい散骨のルールやマナーについて詳しく解説します。

散骨の全体ルール

砂浜にいる家族

現在の日本において、散骨に関する法律は特に定められていません。

散骨は、1991年に法務省が出した「葬送のための祭祀(さいし)の一つとして節度を持って行われる限り違法ではない」という見解のもと、環境や周囲の人々に配慮したルールを守って行う分には問題ないとされています。

「散骨に関するガイドライン」が公表される

最近では、著名人の散骨も増え、世間における散骨の認知度や注目度も高くなってきたことで、散骨を専門に取り扱う事業者も増えてきました。しかし、それに伴って事業者と利用者の間でのトラブルも起こりやすくなったようです。

そういった事態を踏まえて、厚生労働省は2021年3月に事業者向けの「散骨に関するガイドライン」を公表しました。ガイドラインには、環境への配慮や安全性の確保、利用者への適切な説明などが記されています。

利用者側も散骨のルールを把握する

「散骨に関するガイドライン」は事業者に向けたものですが、利用者も散骨全体のルールを把握しておくことが大切です。例えば、事業者者を選ぶ際も、このガイドラインに則っているかを利用者側が確認をすることで、余計なトラブルを回避できるはずです。

多種多様な散骨方法

宇宙空間

散骨といえば、海洋散骨や山林散骨を選ぶ方が多いですが、それ以外に少し変わった散骨場所として、大気圏や月に向かって散骨をする宇宙散骨があります。しかし、どのような場所で行う場合でも、その場の環境を維持することや周囲の方へ配慮した行動が求められます。

【海洋編】海洋散骨時のルール

山の上から見た海

海洋散骨は、完全に周知された供養方法ではないため、さまざまな疑問や不安を持つ方が少なくありません。例えば、ご遺骨には有害物質である六価クロムが含まれている可能性があることから、「遺骨を海に撒いても大丈夫?」や「環境への影響はないの?」など、海洋という自然やそれに関わる周囲の方たちへの影響について考慮する方もいます。

しかし、きちんとした業者であれば、六価クロムを無害化する処理をしたうえで粉骨作業を行うため、海への影響はありません。

海洋散骨に関しては、法律に則ったルールはありませんが、環境を守るためのルールがいくつかあります。散骨に欠かせない粉骨の決まり事や、ご遺骨と一緒に海へ撒いて構わないものについてなど、事前にしっかりと確認しておきます。

1.粉骨は必ず行わなければならない

桐箱に収められた粉骨済のご遺骨

ご遺骨をそのまま海に撒く行為は遺棄罪に抵触するおそれがあるため、ご遺骨は必ず2ミリ以下のパウダー状にしなければなりません。粉骨は、ハンマーや金槌を用いることで、個人でも行えます。しかし、ご遺骨を全て粉末化するのは、労力が掛かるだけではなく、精神的にも辛い作業です。こういった理由から、ご遺骨の粉骨作業は専門業者に依頼するのがおすすめです。

シーセレモニーでは33,000円(税込)から「粉骨サービス」を承っています。必要に応じてご遺骨の洗浄や乾燥のオプションもございますので、お気軽にご相談ください。

2.自然に還らないものは撒かない

海に浮かぶ花びら

シーセレモニーでは、環境に配慮して”自然に還らないものは海へ撒かない”というルールを設けています。そのため、貴金属や遺品をご遺骨と一緒に海へまくことはできません。献花の際も、ビニールやセロファン、リボンといった水に溶けない物は全て外し、花びらのみを海へと撒きます。お酒や食べ物に関しては自然に還るため、適量であればご遺骨と一緒に海へ撒くことが可能です。

3.周囲の方への配慮も必要

山と海

散骨の際、明らかにご遺骨と分かるものを海へ撒いている光景を、全くの第三者が偶然にも目にした場合、不快な気持ちになることも考えられます。粉骨を行ってご遺骨と分からないようにすることは周囲の方への配慮の一つでもあります。周囲の方への配慮という点では、散骨を行う際の服装にも注意が必要です。

4.散骨する場所にも注意

海水浴場

海洋には所有者がいないため、どこにでも散骨ができると思われがちですが、実際は場所に配慮して行うことが大切です。以下の3つのような場所は散骨場所としてふさわしくないため、必ず避けるようにします。

  • 海水浴場や漁場、養殖場の周辺
  • 川や沼などの水源や漁業権の問題がある場所
  • フェリーやルート船の航路

 

上記の3つの場所に共通するのは、商業や観光に密接した第三者の目がある場所だといえます。海は誰のものでもないからこそ、自主的な住み分けというマナーが求められます。また、条例で散骨禁止エリアを設けている自治体もあります。専門業者に依頼をせずに個人で散骨をする場合には、散骨をしたい場所が禁止エリアに指定されていないかを把握しておく必要があります。

5.喪服は避ける

服装をチェックする女性

法事には喪服を着用するのが一般的なマナーです。そのため、海洋散骨にも喪服で出席するはずだと思われがちですが、平服で行くのを推奨します。

平服とは、カジュアルな普段着のことを指します。散骨エリアへ向かう際に利用する乗船場にいるのは、一般のお客さんが大半なので、その場に喪服を身につけた集団がいると違和感があります。

そして、当日の海の状態によっては、乗船中に大きな揺れを感じることもあるため、動きやすい服装で行くのが正解です。また、波の影響で船上が滑りやすくなる恐れもあることから、ヒールが高かったり、滑りやすかったりする靴はNGです。

【山林編】山で散骨を行うときのルール

山と雲

山で散骨を行う場合も、必ず粉骨を行う必要があります。例えば、散骨が禁止されている場所や環境への影響が懸念される水源地などでは行わないなど、基本的なルールは海での散骨と同様です。しかし、山で行う散骨ならではのルールもあるため、事前に把握しておきます。

1.山の所有者に許可を取ったうえで行う

海洋とは違い、山には必ず所有者が存在します。そのため、原則的に散骨は所有者の許可をとったうえで行います。勝手に他人の土地に散骨してはなりません。個人で所有者に散骨の許可をもらうのは困難なので、山林散骨では専門業者に依頼をするケースが多いです。

2.墓標になるものを立てない

散骨を行った後の場所に目印や墓標を立てると、お墓扱いになってしまいます。決められた場所以外にお墓を立てることは法律で禁止されているので、絶対にしてはなりません。

3.ご遺骨を土の中に埋めない

散骨は、あくまでもご遺骨を粉状にして”撒く”ものです。撒いたご遺骨の上に、土や葉を被せたり、埋めたりしていけません。墓地として指定された場所以外にご遺骨を埋めると、法律に触れてしまうため注意が必要です。

4.お供物は必ず持ち帰る

山林散骨では、環境への配慮も欠かせません。散骨の際に使用したお供物や飲み物、花などは、必ず持ち帰る必要があります。

環境や周囲への配慮が求められる散骨

数珠と袱紗と切り花

海洋散骨には法による決まりはありませんが、環境や周囲の方への配慮を守り、節度を持って行うことが重要です。

シーセレモニーでは、貸切クルーズの海洋散骨や代理散骨のプランをご用意しています。

ご遺族様に寄り添った散骨プラン

代理散骨クルーズのお仕度

シーセレモニーの散骨プランでは、ご遺族様や故人様の希望に沿ったプランを作成しています。

ファミリー散骨プラン」では、自社所有のクルーザーを丸ごと1隻貸切にし、故人様の新た旅立ちの日をご遺族様たちだけで穏やかにお過ごしいただけます。

また、何らかの事情で散骨に参加できない場合には、ご遺族様に代わってシーセレモニースタッフが散骨を行う「代理散骨プラン」をご利用ください。

粉骨サービスも利用可能

粉砕したご遺骨

シーセレモニーの「粉骨サービス」は、33,000円(税込)でご利用いただけます。

専用機器を利用した粉骨では、1件の粉骨作業ごとに機材を全て分解し、洗浄を行っているため、ほかの方のご遺骨と混ざってしまうことはありません。粉骨後は、水溶性の袋に個包装し、散骨を行う当日にお渡しいたします。

シーセレモニーでは、環境に最大限の配慮をした海洋散骨プランや粉骨サービスを提供しています。興味を持たれましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。


監修者 | 島田 快

散骨ディレクター・終活カウンセラーを務めております島田です。皆さまからいただきました疑問の声にお応えしながら、少しでも海洋散骨のご不安を和らげるお手伝いを出来ればと思っています。海洋散骨に限らず、終活や墓じまいに関してのお悩みなどもお気軽にお寄せください。

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