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犬や猫の散骨方法とは?ペットを海へ還す、すてきなプラン

2024.07.17
ペットのご供養
女性と ミニチュアダックスフンドが公園で遊んでいる

長年飼っている犬や猫は、ペットではなく家族の一員だと考えている方が大半です。

そのような大切な家族がこの世を去ったとき「どのように供養すればいいのか分からない」と、悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。

近年では、人に限らず動物に対しても供養方法の選択肢が増えてきました。そのなかでも特に注目を集めているのが、海にご遺骨を撒いて供養する「海洋散骨」です。

そこで今回は、犬や猫などのペットの散骨や、散骨とセットで行える手元供養についても詳しくご紹介します。供養方法で迷っている方の参考になれば幸いです。

ペットの供養方法は何がある?

猫の遺骨と写真

人間の供養方法とは違い、動物であるペットの供養方法には法律的な制約は基本的にありません。そのため、飼い主様が供養しやすい方法を選ぶのが得策です。代表的な供養方法として、以下が挙げられます。

永代供養を利用する

ペット専用納骨堂

永代供養は、火葬したご遺骨をペット霊園や寺院に預け、施設側が供養を行う方法です。近所にペット霊園や寺院があればお参りにも行きやすく、寂しさを感じずに供養ができます。

代表的なペットの永代供養は、以下のとおりです。

種類特徴
合祀墓
  • ほかのペットと一緒に埋葬されるタイプ
  • 永代供養のなかで最も費用が安い
  • 一度合祀するとご遺骨を取り出せない
個別墓
  • 個別の墓石を設けて納骨するタイプ
  • 費用が高い傾向があるが、ご遺骨を取り出せる
  • 利用期間が決まっている場合が多く、期間を過ぎると合祀される
納骨堂
  • 屋内の施設でご遺骨を保管するタイプ
  • ロッカー型や仏壇型などのタイプがある
  • 年間管理費が1〜3万円ほどかかる
樹木葬
  • 樹木を墓標にする供養方法
  • 自然に還してあげたいと願う方に人気
  • 個別に埋葬するタイプやほかのペットのご遺骨と一緒に埋葬するタイプがある

自宅敷地内に埋葬する

庭の手入れをする様子

火葬後のご遺骨をペット霊園ではなく、自宅敷地内に埋葬するという方法もあります。小鳥やハムスターのような小動物の場合は、火葬をせずにそのまま埋葬します。特別な道具を購入しなくても供養できるのがメリットです。

人間の場合は、自分の敷地内であっても勝手に埋葬することは法律で禁じられていますが、ペットの場合は問題ありません。

ただし、近隣の住民に迷惑をかけないモラルの範囲で行ってください。

手元供養する

自宅の供養品

火葬後のご遺骨を埋葬せずに、自宅で保管し供養することを手元供養といいます。手元供養のメリットは、いつでも身近にペットの存在を感じられるという点です。祭壇も飼い主の好みで自由に飾り付けを行えます。

手元供養品には、ミニ仏壇やミニ骨壷、アクセサリーなどがあります。自宅に安置したり、持ち運んだりと供養しやすいものを選べることもメリットです。

その一方で、ご遺骨は湿気に弱くカビが発生しやすいという特徴があります。風通しのよい場所に保管する必要があるので、管理に気を遣うというデメリットもあります。

また、供養する家族が亡くなってもご遺骨は残るため、最終的にはご遺骨をどのように供養するのかを決めておかなければなりません。

近年増えてきているペットの散骨

白い砂浜と浅瀬の海

上記で紹介した供養方法以外に、最近注目を集めているのが海洋散骨です。

海洋散骨とは

東京湾に黙とうを捧げる若い男性

海洋散骨は、火葬後に粉末化したペットの遺骨を海へ撒くことで供養します。

「死後にペットを自然の中へと還してあげたい」という、飼い主の希望が叶えられる供養方法です。お墓がいらない供養方法のため、供養する後継者が必要ないというのもメリットの一つです。

「全てのご遺骨を撒いてしまうのは寂しい・・・」という方は、散骨と手元供養を組み合わせることも可能です。ご遺骨の一部を手元に残すことで、大切なペットを身近に感じながら自然に還すこともできます。

専門業者に依頼

女性がパソコンに向かって作業しているシーン

ペットの散骨を行うには専門の散骨業者に依頼するのが一般的です。ペットの場合は「埋葬許可証」が不要なため、手続きも複雑ではありません。

業者によっても異なりますが、海洋散骨の場合も船の上で散骨セレモニーが行われ、散骨証明書が発行されます。

そして、散骨スポットをクルーザーで周遊しながらペットとの思い出を語り合う、思い出深い散骨セレモニーを行えます。

散骨の注意点

粉骨したご遺骨のイメージ

ペットの散骨を行うには、必ずご遺骨を粉末状にしなければなりません。この作業を粉骨と呼びます。

粉骨は個人が行うことも可能ですが、精神的に負担が大きいため、強いこだわりがなければ粉骨専門の業者に委託することをおすすめします。

また、散骨以外でも粉骨は有用です。粉骨することでご遺骨の体積が減るので、手元供養の際にスペースを有効に使うことができます。

さらに、ご遺骨をきれいな状態で保管できたり、さまざまなスタイルで自宅で供養ができたりとメリットはたくさんあります。

シーセレモニーでは、ペットの飼い主様に代わって粉骨のご依頼を承っています。散骨を希望される際は、粉末状になったご遺骨は水溶性の紙袋に個包装し、そのまま散骨できる状態でご用意いたします。

粉骨に関する疑問を解決!

悩む女性

散骨する際に粉骨が必要だと分かっていても、ご遺骨を細かく砕くということから「悪いことではないか」とイメージする方も多いのではないでしょうか。

実際には宗教的にも法律の観点でも、粉骨することは問題ありません。ここでは、粉骨の際によくある質問にお答えします。

粉骨は縁起が悪い?

「遺骨を砕くのは宗教上問題ないのか」「呪われるのではないか」と心配される方もいますが、粉骨を悪いことと判断する宗教は存在しません。

大切なのはペットを想う気持ちです。粉骨も供養のために必要な工程の一つなので、丁寧に供養すれば問題はないでしょう。

粉骨にかかる費用はどのくらいですか?

粉骨にかかる費用は、ペットの種類や骨量、依頼する業者によって異なります。一般的には、5,000~15,000円程度です。複数の業者に見積もりを取ることをおすすめします。

粉骨は自宅でできますか?

はい、自宅で粉骨することもできます。乳棒やすり鉢、または専用の粉骨機械を使用することで粉骨ができます。しかし、大切なペットのご遺骨を粉砕するのは精神的に負担がかかるため、専門業者に依頼するのがおすすめです。

手元供養と散骨をセットに

海と小さい島々

散骨を行う際は、遺骨の全てを撒く必要はありません。一部を残してご自宅へ持ち帰り、手元供養をすることも可能です。

少量のご遺骨なら手のひらサイズの小さな骨壷やフォトフレームなどを利用できるため、ご自宅でもスペースを取りません。また、ご遺骨を納められるソウルジュエリーならば、外出先でも常にペットを身近に感じられます。

ほかにも、シーセレモニーではさまざまな自宅供養品をご用意しています。海洋散骨や手元供養に関するお問い合わせも随時お受けしていますので、どうぞお気軽にご相談ください。


監修者 | 島田 快

散骨ディレクター・終活カウンセラーを務めております島田です。皆さまからいただきました疑問の声にお応えしながら、少しでも海洋散骨のご不安を和らげるお手伝いを出来ればと思っています。海洋散骨に限らず、終活や墓じまいに関してのお悩みなどもお気軽にお寄せください。

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