ペットを庭に散骨しても大丈夫？心配なく散骨できる場所探し

2024.04.03

ペットのご供養

ペット供養は、愛するペットとの思い出を大切に、心の整理をしながら供養する大切な儀式です。

近年、ペット供養の方法は多様化しており、なかには自宅の庭に散骨しようと考える方もいるはずです。しかし、「法律的には問題ないのか」「どうやって散骨しよう・・・」など、分からないことも多いのではないでしょうか。

そこで今回は、大切なペットの供養を安心して行うための場所探しについて詳しくお伝えします。

自宅の庭に散骨すること自体は可能

ペットが亡くなった際、自宅の庭に散骨をしてよいのかどうか迷う方もいるのではないでしょうか。

自宅が持ち家の場合であれば、庭に散骨することは可能です。しかし、持ち家であっても将来的に売却する予定がある場合には注意が必要です。売却時のトラブルを避けるためにも、その旨を不動産会社等に伝えておくことが大切です。

また、借家の場合は散骨を行う前に大家さんや不動産管理会社に相談し、許可を得なければなりません。

一般的なペットの供養方法として、お墓に埋葬したり、納骨堂を利用したりする方法があります。

なかでも散骨は、従来の供養方法に比べて費用を抑えられるのがメリットです。ペット用のお墓を利用する場合は、契約料や年間使用料がかかりますが、散骨の場合はそのような費用がかかりません。また、ご自身で散骨を行う場合はさらに費用を削減できます。

さらに、散骨はお参りの必要がありません。特に、遠方に住んでいる方や身体的な制約がある方にとって負担を軽減できる供養方法といえます。

メリットの多い散骨ですが、自宅の庭以外にも散骨ができる場所はあるのか気になっている方もいるのではないでしょうか。ここでは、ペットのご遺骨を散骨できる場所について紹介します。

火葬後のペットのご遺骨をプランターに散骨する方法です。アパートやマンション住まいで庭を持たない方でも実施でき、いつでもペットを身近に感じられます。

また、花や植物を育てることで飼い主様の心を癒すこともできます。

空への散骨も可能です。飛行機やヘリコプターで空からご遺骨を撒く方法やバルーンで空へ飛ばす方法があります。広い空に散骨することは、ペットの魂が自由に旅立っていくイメージがあり、近年注目されています。

山への散骨は、ご自身が所有している土地であれば自由に行えます。しかし、ほかに所有者がいる場合は、許可なしに散骨することはできません。山に散骨したい場合は、山への散骨を行っている専門業者に依頼するのがおすすめです。

海洋散骨は、散骨のなかでも選択する方が多い供養方法です。海にご遺骨を還すことで、愛するペットが自由で広大な空間で永遠に眠ることができます。

ただし、海ならどこにでも散骨できるわけではなく、漁場や海水浴場、観光地など人が多く集まる場所は避けなければなりません。また、自治体の条例によっては、散骨が禁止されている場合もあるので事前に確認しておきましょう。

ペットのご遺骨を海や山、空中に散骨したい場合は、専門業者に依頼するのが一般的です。ここでは、海洋散骨を例に実際の手順を紹介します。

手順	内容
1.火葬する	ペットの火葬を行う
2.専門業者に依頼する	複数の散骨業者を比較し、散骨の申し込みをする
3.粉骨を行う	郵送や持ち込みなどで、ペットのご遺骨を業者に引き渡す専門業者がペットのご遺骨を粉骨する
4.散骨する	当日は指定の桟橋に集合し、船で沖合へ向かうご遺骨を撒き、献花をして合掌する
5.散骨証明書が発行される	散骨したことを証明する散骨証明書が発行される散骨証明書には、散骨した海域の緯度や経度が記される