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空中散骨とは?費用や方法、流れを紹介

2024.11.13
供養のお悩み
雲と海

近年、従来のお墓のかわりに自然に還る「散骨」が注目されています。

そのうちの一に当たる空中散骨は、空から海へ散骨する供養方法です。「空を飛んでみたい」「航空機が好き」という理由で、生前から希望される方もいます。

また、「海洋散骨の予定だったけれど船酔いが心配」「波が高く希望エリアで散骨できなかった」というご遺族からも選ばれています。

今回は、空中散骨の方法や費用、申し込みから当日までの流れについて詳しくご紹介します。散骨を検討中の方はぜひ参考にしてください。

空中散骨とは

霧の中を飛ぶセスナ機

空中散骨とは、小型飛行機やヘリコプターを使用して空から海へご遺骨を撒く供養方法です。お墓の管理・維持費などが必要ないことから、後継者がいなくて困っている方や、経済的負担を軽減したいという方に選ばれることも多い散骨方法です。

空中散骨は、海上の決められたエリアまで移動して散骨を行います。例えば、小型飛行機を使用した散骨は、定められた一定の高度から散骨を行い、より広範囲に渡って拡散しながら散骨が可能です。

一方、ヘリコプターは機体を停止させた状態での散骨ができるため、特定のエリアを希望する方はヘリコプターが望ましいといえます。

空中散骨にかかる費用

電卓と御見積書とボールペン

空中散骨にかかる費用は、1時間あたり20〜50万円程度です。費用はチャーターする航空機のサイズや同乗する人数によって異なります。

ヘリコプターは小型飛行機に比べて定員数が多いため、高めに設定されている傾向があります。また、飛行予定時間をオーバーすると追加料金を請求されることがある点には注意が必要です。

さらに、散骨前に必要な「粉骨」にかかる費用が含まれていない場合は、粉骨の費用についても事前に確認しておきましょう。粉骨の相場は1〜3万円程度です。

空中散骨の申し込みから当日までの流れ

街を見下ろす風景

ここからは、空中散骨を行う際の当日までの流れ・散骨当日の流れを解説します。

当日までの流れ

打ち合わせをする夫婦

空中散骨は、業者への相談から当日まで、以下の流れで進みます。

  1. 相談
  2. 依頼
  3. ご遺骨の洗浄と粉骨
  4. 当日のスケジュールと散骨場所の確認
  5. 前日に天候確認のうえ当日の決行連絡
  6. 決行

空中散骨では、ご遺骨をパウダー状にする粉骨を必ず行わなければなりません。粉骨は自分でもできますが、故人様のご遺骨を砕く作業はご遺族にとって精神的にも体力的にも負担が大きいため、専門の業者に依頼することをおすすめします。

また、天候によって散骨が難しい場合もあります。前日に業者側で安全確認が取れたら、空中散骨を予定どおり行うことが可能です。天候の理由でやむを得ず散骨できなかった場合は、日程を再度調整してもらいましょう。

散骨当日の流れ

離陸するヘリコプター

散骨当日は、以下の流れで進みます。

  1. 飛行場(ヘリポート)へ集合
  2. 希望場所の上空で旋回(ヘリコプターの場合)
  3. 散骨予定海域上空へ到着
  4. 散骨(献花、黙とう)
  5. 飛行場へ帰着

飛行禁止エリアでなければ、故人様のご自宅や思い出の場所の上空を巡ってから散骨エリアに向かうことが可能な場合があります。事前の打ち合わせでプランに含めてもらえるか確認しておきましょう。

散骨予定エリアに到着したら、上空から散骨を行います。小型飛行機は上空で停止できないため、飛行しながら散骨します。献花や黙とうが終わったら、飛行場へ戻り散骨終了です。

最後に、当日もしくは後日郵送で散骨の日時や場所が記載された散骨証明書を受け取ります。

空中散骨以外の散骨方法

木々に囲まれた場所に立つ女性

自然葬には、空中散骨のほかにも「海洋散骨」「里山散骨」「宇宙散骨」など、さまざまな方法があります。

海洋散骨

海洋散骨は、船から海にご遺骨を撒くことで供養する方法です。

船は貸切や乗合で乗船し、散骨エリアへ向かいます。海洋散骨では、海岸から一定距離以上離れた海域、かつ漁業やレジャーなどに影響がない場所での散骨が求められます。

散骨後は献花や献酒を行い、周辺海域を周回して故人様へ最後のお別れをします。貸切の場合、散骨後はご遺族で故人様を偲んで食事会をしながら帰航することも可能です。

散骨日時や故人様のお名前、散骨場所について記載のある散骨証明書を受け取り、節目の際に散骨場所を訪れて故人様を供養することもできます。

関連記事:海洋散骨(海洋記念葬)とは

里山散骨

田舎にある山

里山散骨は、ご遺骨を人里に近い自然豊かな山や森林に散骨する供養方法です。一般的な墓地のように管理する必要はなく、人里からもほどよい距離に位置し故人様を静かに偲ぶことができるなど、さまざまなメリットがあります。

里山には基本的に所有者がいるため、散骨できるエリアは限られています。専門業者の管理区域に散骨するケースがほとんどです。

故人様が生前緑豊かな自然を愛していた、広々とした自然に還りたいと言っていた、など、故人様の想いを形にするために選ばれることがあります。

関連記事:里山散骨とは?種類と費用相場を解説

宇宙葬

成層圏の空

宇宙葬は、ご遺骨を入れたカプセルをロケットや人工衛星によって外気圏や月面へ打ち上げる散骨方法です。1997年にアメリカで初めて行われ、故人様が宇宙への強い興味を持っていた場合や、未来志向の場合に選ばれる供養方法です。

宇宙葬は、単体で行うのではなく複数の方のご遺骨をまとめて散骨します。そのため、日にち指定が難しかったり、申し込みから散骨当日までに多くの時間がかかったりするケースもあります。

なお、宇宙葬で散骨するご遺骨は1〜7gとかなり少量なため、ほかのご遺骨は手元供養や永代供養といった別の供養を検討する必要があります。

関連記事:宇宙葬とは?気になる費用やメリット・デメリットを徹底解説

海洋散骨は自由度が高い散骨方法

空中散骨は空から海へ散骨するため、海洋散骨の一つといえます。海洋散骨は、自然葬のなかでも自由度が高い散骨方法です。

シーセレモニーでは、ご遺族が笑顔で故人様を送ることができる海洋散骨をサポートいたします。散骨の際は、乗船されるご遺族の人数に合わせて最適なサイズの船をお選びいただけます。

また、ほかの方と乗り合って散骨する「合同乗船散骨プラン」や、乗船できない方に代わりスタッフが代理で散骨を行う「代理散骨プラン」など、さまざまな散骨プランを用意しています。

船を貸切にして散骨を行う「ファミリー散骨プラン」では、故人様を偲んで船上で食事をすることも可能です。故人様との思い出を語り合いながら大切なひとときをお過ごしください。

ご遺族のご希望に合わせたプランをご提案いたしますので、海洋散骨に興味を持たれた場合は、シーセレモニーまでお気軽にご相談ください。


監修者 | 島田 快

散骨ディレクター・終活カウンセラーを務めております島田です。皆さまからいただきました疑問の声にお応えしながら、少しでも海洋散骨のご不安を和らげるお手伝いを出来ればと思っています。海洋散骨に限らず、終活や墓じまいに関してのお悩みなどもお気軽にお寄せください。

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