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自分で行う際に押さえおきたい散骨の方法と注意点

2023.07.28
海洋散骨
海の中にある石

近年、家族形態やライフスタイルの変化に伴い、お墓を持つ以外の方法で故人様を供養する方が増えています。そのなかで、「死後は自然に還りたい」「お墓の維持・管理が大変だから必要ない」などと考える方に注目されているのが散骨です。

しかし、「散骨を検討しているけれど、自分でできるかどうかを知りたい」「散骨をするときの注意点やルールが分からない」という方は多いはずです。

そこで今回は、自分で散骨できる場所や方法、注意点について解説していきます。また、海洋記念葬と呼ばれるシーセレモニーの海洋散骨プランについても紹介していくので、参考にしてみてください。

散骨は自分で行うこともできる

大きな岩と青い海

散骨に興味を抱きながらも、周りに散骨を経験した人が見当たらず、「どのように散骨を執り行えばよいのか分からない」と悩む方も多いのではないでしょうか。

散骨には法律で定められた規定がないため、特別な届け出や手続きをせずに自分で行うことが可能です。その場合は、以下のような準備をする必要があります。

祭祀継承者に事前に相談して許可を得る

祭祀継承者とは、ご遺骨の所有者を指します。一般的には、葬儀で喪主を務めた方や、これまでお墓の管理を中心的に行っていた方です。

一度散骨をしてしまうと元のご遺骨の状態には戻せません。仮に自分が祭祀継承者よりも故人様との縁が深かったとしても、独断で散骨を行うとトラブルを招く可能性があります。そのため、祭祀継承者を含めたご遺族様や親族に、必ず相談をして散骨の許可を得ることが大切です。

ご遺骨を粉骨する

粉骨の写真

散骨に関する法律は、現在の日本にはありません。しかし、ご遺骨を元の形が分かる状態で散骨をしてしまうと、死体遺棄罪に問われる可能性があります。そのため、散骨をする場合は必ずご遺骨をパウダー状になるまで粉骨します。

散骨場所の情報を調べる

自治体によっては条例で散骨禁止エリアを設けている場合があります。散骨をしたい場所が禁止エリアになっていないか、事前に正しい情報を集めてください。

場所に合わせた散骨の注意点

紙飛行機を飛ばす女性

散骨を行う場所によって注意するポイントも違います。ここでは、山と海それぞれの場所で散骨をする際の注意点を紹介します。

山へ散骨する際の注意点

高い山と広大な土地

自分が所有する山であれば必要ありませんが、国や個人が所有する土地で散骨をするためには、土地の所有者または管理者と交渉して許可をもらわなければなりません。そして、仮に許可が出た場合でも、観光地や水源地は避けるなど、自然環境への充分な配慮が必要です。

特に、市区町村単位で独自条例を設けて規制しているところもありますので、地域条例の確認もしっかり行います。そのほか、土の中に埋葬しない、線香やローソク(ろうそく)の使用を控えるなど、注意点について事前に調べておくことが重要です。

海へ散骨する際の注意点

都心と海と橋

誰の所有物でもない海では、基本的にどなたでも散骨が可能です。しかし、漁業が行われる海上には漁業権が存在しており、これを侵害しないためには、漁場や養殖場付近での散骨は避けるべきです。

また、近隣住民とのトラブルの回避や観光地としてのイメージを守る目的で、海洋散骨の禁止エリアを設けている自治体もあります。

これらの事情を踏まえた結果、海の散骨場所としておすすめなのは沖合です。個人で海洋散骨を行う場合は、不要なトラブルを避けるためにも散骨する地域のガイドラインや指針について必ず確認し、それらに沿って散骨を行います。

専門家へ相談してトラブルを防ごう

スーツを着た人

散骨は、個人で行わずに専門業者に依頼をする方も多いです。この項目では、海洋散骨を専門業者に依頼をするメリットについて解説していきます。

粉骨もセットで依頼できる

散骨する際には、ご遺骨を必ず粉骨する必要があります。一見してご遺骨であることが分からないよう、2ミリ以下のパウダー状にします。

ハンマーや金槌を使って、自分で粉骨を行うことも可能ではありますが、近しい故人様の骨を砕くことは想像以上に肉体的にも精神的にも負担が掛かります。散骨を専門で行っている業者の大半は、粉骨もセットで依頼できることが多いため、専門業者に粉骨も依頼するのが得策です。

散骨場所を選びやすい

代理散骨クルーズのお仕度

先程紹介したように、散骨場所を個人で探す場合には、その場所が散骨できるか確認する必要があります。そして、たとえ法律に問題はなくても、漁場や養殖場、観光地の海や海水浴場などを避けるなど、周囲や自然環境への配慮もしなければなりません。

複雑な各自治体のルールやマナーについて個人で調べる自信がない場合は、散骨に関する情報や経験が豊富な専門業者に依頼することで、安心して散骨が行えます。

散骨エリアへ行く船をチャーターしやすい

ミッドブルー

散骨エリアとして好ましい海の沖合へは、クルーザーで行く必要があります。個人でクルーザーを所有しているなら問題ないのですが、そうでいないなら自分たちでクルーザーの手配をしなければなりません。専門業者に依頼をすると、クルーザーのチャーターについてもスムーズに手配してもらえます。

シーセレモニーが海洋散骨をお手伝い

海上を進む船

シーセレモニーでは、東京や横浜エリアだけではなく、大阪や高松、沖縄やハワイなど、幅広く海洋散骨プランを提供しています。

3つの基本プランと粉骨サービスも提供

ミッドブルー号をバックにした集合写真

シーセレモニーでは、貸切クルーザーで散骨を行うファミリー散骨、複数のご遺族様が乗船して一組ずつ散骨を行う合同乗船散骨、弊社のスタッフがご遺族に代わって散骨を行う代理散骨の3つのプランをご用意しており、故人様の希望やご遺族様のご意向に沿ってお選びいただけます。散骨の際に必須となる遺骨の粉骨サービスも、33,000円(税込)から承っています。

希望を最大限取り入れられる散骨ブラン

大人数でブッフェを楽しむ

シーセレモニーの「ファミリー散骨プラン」は、クルーザーを1隻丸ごと貸切でご利用いただくプランです。船の定員まででしたら何名様のご利用でも金額は変わりません。ご家族やご親戚、故人様と親しかったご友人など、多くの方々で故人様のお見送りをしていただけます。

ファミリー散骨プランでは、故人様やご遺族様の希望をできるだけ取り入れた散骨を実現できます。例えば、故人様が好きだったお酒や花を用意し、献酒献花を行うオプションや、複数名のご遺骨を一緒に散骨するオプションの追加も可能です。また、中型以上のクルーザーであればビュッフェやBBQ形式の食事、生花の祭壇をご用意できます。

食事オプション

守ってほしいマナーと注意点

プランナーが男性二人に説明している

シーセレモニーで海洋散骨を行う際に守っていただきたい服装のマナーがあります。乗船場には結婚式や観光を目的とした一般のお客様もいます。喪服のグループがいると不審に思ってしまう方もいるため、当日は喪服ではなく平服でお越しください。

また、散骨の際にご遺骨と一緒に海へ撒けるのはお酒や花など、自然へ還るもののみです。お酒やお飲み物をお持ち込みいただく場合は、環境への配慮のため350ml程度までの分量でお願いいたします。さらに、乗船中の船酔いが不安な方は事前に酔い止めの薬を服用しておくことをおすすめします。

一生心に残る大切な儀式、散骨に関することはシーセレモニーへおまかせください

笑顔の高齢女性

シーセレモニーでは、海洋散骨を故人様の新たな旅立ちの日として、「海洋記念葬」と呼んでいます。ご遺族様が安心かつ納得して海洋散骨を行っていただけるように、知識のあるスタッフがお客様の疑問に丁寧にお答えし、当日も心を込めてお手伝いいたします。

海洋散骨プランについての疑問だけではなく、チャーター船やオプションについてなど、気になる点があればお気軽にご相談ください。


監修者 | 島田 快

散骨ディレクター・終活カウンセラーを務めております島田です。皆さまからいただきました疑問の声にお応えしながら、少しでも海洋散骨のご不安を和らげるお手伝いを出来ればと思っています。海洋散骨に限らず、終活や墓じまいに関してのお悩みなどもお気軽にお寄せください。

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