海や山に粉末化したご遺骨を撒く「散骨」は、お墓を持たない供養方法として注目されています。
しかし、散骨は新しい供養方法のため、興味はあっても周囲に経験者がおらず、具体的な流れや注意点が分からないという方も少なくないようです。
そこで今回はシーセレモニーが提供する海洋散骨プランで実際に散骨を行った方の経験談を紹介します。また、散骨をするに当たって知っておきたい流れや注意点も詳しく解説をしていきます。
目次
散骨の流れ
散骨は、ご遺骨を撒く場所によって流れも違います。
ここでは、海にご遺骨を撒く海洋散骨の基本的な流れについて解説をしていきます。
1.粉末化したご遺骨を用意する
海洋散骨をする場合、ご遺骨は必ず粉末化しなければなりません。
また、海風がきついと粉末化したご遺骨が空気中に流されて上手く撒けないため、水溶性の小袋に入れて準備します。
2.散骨エリアに向かう
散骨が許可されている海域まで、クルーザーなどを利用して向かいます。
船着き場ではほかの利用者に溶け込めるように、喪服ではなく平服で着用します。
3.散骨をする
散骨の後は、花びらやお酒を同じ海域に撒きます。環境を守るために、花は花びらの状態にお酒も中身だけにします。
散骨には必要必須となる宗教的なセレモニーのようなイベントはありません。故人様を偲び、参加者が思い思いに手を合わせるだけでも、立派なお別れの儀式です。
また、散骨後の供養方法としては実際に海を訪れたり、それができない場合には、自宅から海に向かって手を合わせたりといった方法があります。
散骨の前はこれに注意!
先程も紹介したように、散骨をする前には必ずご遺骨を粉末化する、粉骨作業を行ってください。
粉骨は個人でも行うことは可能ですが、精神的にも肉体的にも非常に負担が掛かる作業になるといいます。そのため、粉骨専門業者に任せるのが一般的です。
シーセレモニーの散骨体験談
シーセレモニーの代表的な海洋散骨プランとして、ご家族だけで散骨が行える「ファミリー散骨プラン」と、参加できないご遺族様に代わってスタッフが散骨を行う「代理散骨プラン」があります。それぞれの体験談をご紹介します。
ファミリー散骨プラン体験談
アニー号で執り行われた散骨クルーズをご紹介します。
散骨スポットの羽田沖に到着し、まずは献酒で海を清めました。
その後、故人様を海へお還しし、献花を行いました。
最後に黙祷をし、散骨スポットを回って鐘を鳴らした後、桟橋へと戻りました。
お客様には、「散骨を通してとても気持ちが前向きになりました。みんなで笑ってお見送りができたことで悲しいものではないと気持ちが変化しました」と、お言葉をいただきました。
代理散骨プラン体験談
ミッドブルー号で執り行われた代理散骨式をご紹介します。
ご遺骨を桐箱にお入れして、散骨スポットの羽田空港付近の海域まで運びました。
日本酒で海を清め、ご遺骨を海にお還ししました。
献花を手向け、船員一同で黙祷を捧げました。鐘を鳴らしながら、散骨スポットを3周し、散骨式を厳かに終えました。
シーセレモニーでは、散骨式が終了した後に、お客様に代理散骨の様子の写真をお渡ししております。
写真はデータとして提供いたしますので、お客様が大切な思い出として保存し、故人様の旅立ちをいつでも思い出せます。
シーセレモニーの海洋記念葬
シーセレモニーでは、散骨を故人様にとっての新しい旅立ちの日だと位置づけ、ご遺族様たちにとっても記念日となるように、「海洋記念葬」と呼んでいます。
故人様やご遺族様たちの希望を最大限に取り入れ、ご遺族様が穏やかなひと時を過ごせるような散骨プランを提案いたします。散骨証明書には「緯度・経度」を記載しています。
一回忌や三回忌など節目に法要クルーズもご案内できます。海洋散骨に興味を持たれましたら、いつでもお気軽にシーセレモニーにまでお問い合わせください。