近年、少子高齢化や核家族化によりお墓の後継者がいなく、墓じまいを検討する方が増えてきています。
一方で「墓じまいをしてバチがあたらないだろうか……」「お墓がなくなった後はどのように供養すればいいんだろうか」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
墓じまいを行う際、お墓を撤去する前に閉眼供養を実施しなければなりません。今回は閉眼供養を知らない方向けにどういったことを行うのか、墓じまい後の供養についてご紹介します。
閉眼供養とは
閉眼供養とは、僧侶による読経によって墓石に宿っている仏様やご先祖様の魂を抜き、ただの石に戻すことです。
宗教や宗派を気にする人が減ってきている昨今において、閉眼供養が行われている意味を知らない方も多いのではないでしょうか。ほかにも、お墓を移動する際や戒名を追加する際にも行われます。
墓石はただのモノではなく、ご遺族や故人様の思いをつないできたものです。だからこそ、閉眼供養を行い、罪悪感や不安感などなく、その後の供養に移るために行われます。
墓じまいの流れと閉眼供養のタイミング
少子高齢化や核家族化で需要が高まっている墓じまいですが、一連の流れを知ることでスムーズにトラブルなく墓じまいを行えます。
STEP1
まず、親族やお墓のある寺院に墓じまいの意向を伝えます。特に親族間のトラブルを避けるために、墓じまいを行いたい旨を伝え、理解を得ることが重要です。
STEP2
次に、新しい供養先から受入証明書を発行してもらいます。そしてお墓のある寺院に正式に墓じまいを申し出、埋葬証明書を発行していただきます。
役所で「改葬許可申請書」を記入し、「受入証明書」と「埋葬証明書」の全3点の書類を提出します。その後、「改葬許可証」が発行され、墓じまいが可能になります。
STEP3
最後に、寺院にて閉眼供養を行い、お墓を撤去、更地にします。
一般的には墓じまいを行う旨を伝えた後、各種手続きを行い、閉眼供養を実施します。手続きは各自治体・地域によって異なる場合があります。必ず確認を行いましょう。
墓じまい後の選択肢
墓じまいを決めた後、考えなければならないのが供養方法です。最近ではさまざまな供養方法がありますので、悔いのない選択を行わなければなりません。
まず、お墓を持たない供養方法として挙げられるのが永代供養や納骨堂です。ほかにも、木や花壇をシンボルとする樹木葬や自然に向け遺骨を撒く自然散骨、骨壺やペンダントに遺骨を供養する手元供養などです。
それぞれ供養方法や管理方法は異なりますが、ご遺族の方が一番管理しやすい方法を選択するのも良いです。墓じまいを行うからこそ、負担の少ない方法を選択するべきともいえます。
永代供養
永代供養とは、最初に永代供養墓料を支払うことで、その後の管理・供養を寺院や霊園に任せられる供養方法です。
単身世帯や子どもを持たない世帯の増加などに伴い、永代供養を選択する方が増えてきています。最初に費用を支払うことで、経済的な負担も軽減しやすく、管理もしてくれるので供養の選択肢として挙げられます。
個別の区画内で供養する単独墓や集合墓、ほかの人とともに供養する合祀墓など、さまざまな種類があります。そのため、区画の面積や供養方法の違いから費用も5〜150万円程と幅があります。
関連記事:墓じまい後の供養先はどうする?共同墓地の永代供養とそれ以外の選択肢とは
海洋散骨
「墓じまい後も心のこもった供養は続けたい」とお考えの方も多いのではないでしょうか。供養の期限もなく、故人様を身近に感じられる供養方法として海洋散骨もおすすめです。
シーセレモニーでは、海洋散骨を「海洋記念葬」と名付け、散骨の日を大切な記念日にしてほしいと考えています。お客様の人数やスタイルに合う一隻が見つかるよう、豊富な種類のクルーザーをご用意しています。完全貸切りのクルーザーなので、ご親類や親しい方のみで散骨を行えます。
音楽を流したり、思い出の品を飾ったり、参加者皆様が満足できる散骨方法をご提案します。墓じまい後の散骨の日を、笑顔で振り返られる一日にしたいとお考えの方は、ぜひシーセレモニーにご相談ください。