故人と遺族との関係は、お通夜とお葬式で終わるわけではありません。故人を偲び続ける行事として、『年忌法要』というものがあります。
しかし、年忌法要という言葉を聞いたことがあっても、具体的にいつまで行うものなのか、何か特別な準備が必要なのかなど、よく知らないという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、年忌法要の目的や準備について、詳しく紹介していきたいと思います。
年忌法要とは
年忌法要とは、故人を偲ぶための宗教的な行事です。一般的には、法事という呼ばれ方もしています。「年忌」という言葉が示す通り、一周忌は、三周忌、七周忌といった節目に行われることが多くなっています。
注意しなければならないのは、年忌法要を行う年の数え方です。年忌法要の初めとなる一周忌は、葬儀が行われた翌年の祥月命日に行われます。そして三周忌は、一周忌の翌年となる2年目に行われます。その後の年忌法要も亡くなった年を含めて数えていきます。
年忌法要の目的
年忌法要を行う目的ですが、故人の供養が挙げられます。仏教の考え方として、故人は七日ごとに裁きを受けるというものがあり、これを供養するために初七日法要や四十九日法要を行います。その追善供養として年忌法要があります。
しかし、年忌法要を行う目的は宗教的な意味だけに留まりません。故人と関わりの深い人々が集まり、悲しみを慰め合って、故人の死から立ち直るという目的も近年では大きくなっています。
年忌法要を行う際に必要な準備
年忌法要を行う際にはさまざまな物が必要です。そのなかでも代表的なものを見ていきましょう。
お供え物
年忌法要に招待された場合は仏前に捧げられる日持ちの良いお菓子を持参することをおすすめします。
故人が好きだったものを用意するのが理想ですが、魚や肉といった生臭類は避けます。無難なのは果物です。
お花
花輪のような大げさなものではなく、花瓶に入れられるような新鮮な生花を選びます。白や黄色の菊が一般的ですが、故人の好きだった花でも構いません。
お布施
年忌法要の際には僧侶に読経をしてもらいますが、その後で渡すお布施も用意しなければなりません。地域や宗派によって違いがありますが、一周忌法要の場合の相場は3万円から5万円といわれています。
シーセレモニーの年忌法要クルーズ
海洋散骨をした後の年忌法要としてシーセレモニーも年忌法要クルーズがおすすめです。
散骨クルーズよりも親しみやすいのが特徴で、故人様との思い出を語らいながら、船内での会食をお楽しみいただけます。
献花・献酒などのオプションメニューも充実
シーセレモニーの年忌法要クルーズでは、利用しやすいオプションを数多く取り揃えています。
たとえば、献花や献酒オプションでは、故人様が好きだったお花やお酒をシーセレモニーで手配いたします。搬入や後片付けも全てスタッフにお任せください。