
上手なお墓の探し方、知っておきたいポイントとお墓を持たないという選択肢
これから初めてお墓を探すという方は何かと不安も多いはずです。いくつかのポイントをおさえることで、後悔しないお墓探しができます。
そもそもお墓とは?
お墓は大切な故人様のご遺骨を長い間安全に納めることのできる場所です。また、ご遺族様が故人様を偲び、心のよりどころとして会いに行けるところでもあります。
ご遺骨は「墓地、埋葬等に関する法律」で許可を得た墓地にしか埋葬できません。そのためご遺骨を埋葬するにはお墓が必要です。
お墓の立地は重要
お墓を探す際、立地の条件が重要です。代々継いでいくわけですから、お墓参りがしやすい場所か、掃除や管理がしやすいかなどを考える必要があります。
自宅からの距離はもちろん、駐車場の有無や公共交通機関のアクセスといった交通手段にも注目してみると良いのではないでしょうか。
自分やご夫婦だけで決めてしまわずに、将来お墓参りをする可能性のある家族や親戚の意見を取り入れるのもおすすめです。
お墓のタイプ
お墓のタイプには、墓石を用いた一般墓以外にさまざまなタイプがあります。
例えば、墓石の代わりに樹木や植物を墓標とする樹木葬や、お寺が管理・維持する納骨堂や永代供養墓などです。
お墓を代々継承していくのかどうかに加え、家族単位で納骨するのかほかの方と一緒に納骨するのかによっても、選ぶお墓のタイプは変わります。
墓地の経営主体
お墓を探す際には墓地の経営主体についても知っておくと良いです。
墓地は寺院墓地・公営霊園・民営霊園の3つに分けられます。
・寺院墓地
お寺の敷地内にある墓地です。お寺によって宗教・宗派が決まっており、お墓を建てた後もお寺との付き合いが続きます。
・公営霊園
都道府県や市町村が管理・運営の主体となっている墓地。公営霊園に入るためには、その自治体に居住していることや手元にご遺骨があることなどいくつかの条件があります。また、募集時期が限られており、人気の公営霊園は抽選になる場合もあります。
・民営霊園
財団法人や宗教法人が管理・運営を行う墓地です。宗教や宗派、居住地などに縛りがなくどなたでも利用できます。生前の契約も可能です。
お墓を持たない選択もある
お墓を持たずに供養する方法として、近年では山や海などにご遺骨をまいて供養する「散骨」が注目を集めています。
例えば、お墓を建てても継承者がいない、お墓の管理や維持が大変などの理由や自然に還る葬送方法が良いという希望により散骨を選ぶ方がいます。
散骨の場合、将来的な管理や経済的な負担が少ないことが特徴のひとつです。
お墓を探す前に決めたほうが良いこと
家族で代々継承し守り続けていくお墓は、自分一人の気持ちだけでは決められないことが多くあります。できるだけ家族や親戚の希望や意見を出し合い、話し合いを重ねることが欠かせません。
お墓にかけられる予算と照らし合わせて立地やお墓のタイプを選ぶことはもちろん、継承者をどうするか、いつまでにお墓を建てるのかを明確にすることも大切です。