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海洋散骨で喪服を控える理由と適している服装

2021.08.27
海洋散骨
喪服を着て白い花を持つ女性

近年、注目を集めている海洋散骨ですが、まだまだ参列慣れしていない方も多いため、海洋散骨へ行くことになったら「どのような服装で行くのが失礼ではないのか」「どういった服装が正しいのか」悩んでしまうのではないでしょうか。

葬儀と同じように喪服がよいのか、それとも全身黒の平服でよいのか、特に黒にこだわらない平服でよいのかなど選択肢が複数あります。しかし、実は海洋散骨にも一般的な葬儀とは違う意味での服装のマナーが存在します。今回は海洋散骨の参列に適した服装とその理由について詳しく解説します。

海洋散骨では喪服をさけること

喪服を着用している男性

大切な人やご友人、知り合いが亡くなった際、葬儀には喪服で参列するのが一般的なマナーです。

しかし、海洋散骨の場合、故人様を見送るセレモニーではありますが、斎場で行う場合と違って船の上で実施されますので、さまざまな視点から考えて準備をする必要があります。

具体的には乗船場所、桟橋等での配慮です。葬儀以外の目的でその場所を訪れる人がいるため、違和感のないよう周囲への配慮を考え、喪服での参列は避けたほうがよいとされています。

海洋散骨に適した服装は平服が理想

黒い服を着た人

海洋散骨を行う場合、喪服ではなく平服を推奨している海洋散骨業者がほとんどです。

平服でも具体的にどうような格好か気になります。ポイントとしては「肌の露出を控えたよそ行きの普段着」をイメージするとよいでしょう。

中型クルーザーの外観

船の上では揺れたり、水しぶきが舞ったり、地上とは異なる環境になりますので動きやすさも重要です。そして、足元はスニーカーやフラットシューズなどヒールのない、履き慣れた靴を選ぶことをおすすめします。

平服が適している理由

デッキに座って海をクルージング

しかし、なぜ海洋散骨では平服での参列が推奨されているのでしょうか。

故人様を見送る意味としては通常の葬儀と同じであるため、喪服を着用して見送りたいご遺族様もいらっしゃるかもしれません。しかし、平服にすることには3つの理由があります。海洋散骨を検討されている方は事前に確認して服装を選ぶとよいでしょう。

1.安全性を確保して乗船するため

SC-30号の後方デッキ

海洋散骨では、船の上からご遺骨をまくため、安全性を確保しなければなりません。

安全に努めて運行しますが、普段乗り慣れていない船の上で行われるため、通常の着慣れた平服を着て参列することをおすすめします。また、天候によっては船が揺れやすかったり、デッキの上が濡れて足場が悪くなり、すべりやすくなったりします。

思わぬ事故やトラブルが起きてしまうと故人様の供養どころではなくなってしまうため、普段から着慣れた動きやすい服装と靴での参列が求められています。形式より安全性を取ることが大事です。

2.周囲へ方々に配慮するため

乗船場

平服での参列なのかの理由の一つにご遺族様ではなく周囲にいる一般の方への配慮が理由です。

海洋散骨での乗船場所は専用の乗船場ではなく一般の方もいる公共の桟橋やヨットハーバーから乗船します。観光客やレジャー・行楽等、葬儀以外の他の目的で来られている方も多くいますので、喪服で行き集団で移動すると目立ちやすく、場合によっては不快な思いをされる方もいます。

Hi-NODE外観

故人様を供養するための乗船が誰かを不愉快な思いにすることは、故人様も悲しみます。ご遺族様も周りの一般の方もお互い気持ちよくその日を過ごすために、そして何より故人様のためにも周囲への配慮を忘れないようにしましょう。

3.自由な葬儀のため

明るい散骨

仏教やキリスト教など宗教によって葬儀の方式は大きく異なります。

しかし、海洋散骨は宗教にとらわれない自由な葬儀であり、古来のしきたりにとらわれない新しい葬儀の形です。そのため、服装も縛られることなく、自由に選び参列できるのも良さの一つではないでしょうか。

海洋記念葬

海洋散骨を選ぶ方は、一般の葬儀のように多くの人に見送ってもらうのではなく、身内だけであたたかく見送り、遺骨を自然に還すことを希望される方も多いです。

宗教や服装、方法にとらわれずに自由なスタイルで行うことが浸透しているため、服装も個人の自由であるため平服で問題ありません。自由であっても周囲への配慮から喪服は避けられる傾向にありますのでしっかり覚えておきましょう。

シーセレモニーでも事前に服装の案内

献酒しているお父さん

参列される方も喪服か平服か、どちらの服装で行けばよいか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

シーセレモニーでは、お申込みいただいたご遺族様へ事前に平服でお越しいただくよう案内しております。参列される方には、服装を含めさまざまな注意点についてしっかりと説明させていただきますのでご安心ください。

海洋散骨のマナーの一つとして知っておきましょう

夕日と海

近年人気の海洋散骨に参列するにあたって、新しい葬儀の形であるためルールやマナーについて知らない方も多くいます。海洋散骨の場合は、平服での参列がマナーであることをしっかり覚えておくとよいでしょう。

シーセレモニーでも平服での乗船をお願いしております。服装のマナーを守って、気持ちよく故人様をお見送りできるように気をつけて準備しましょう。そのためにも、シーセレモニーはご遺族様の思いに寄り添い、細部までこだわり、格調高い海洋散骨の供養ができますようにお手伝いいたします。


監修者 | 島田 快

散骨ディレクター・終活カウンセラーを務めております島田です。皆さまからいただきました疑問の声にお応えしながら、少しでも海洋散骨のご不安を和らげるお手伝いを出来ればと思っています。海洋散骨に限らず、終活や墓じまいに関してのお悩みなどもお気軽にお寄せください。

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