近年、注目を集めている自然散骨。
海や山の開放的なイメージに魅力を感じる方々はもちろん、お墓の継承にお悩みの方や、供養にかかる経済的な負担を軽くしたい方からも大きな関心を集めています。
実際に、ご自身やご家族の供養方法として散骨を検討している場合、トラブルを防ぐためにも事前にご家族でしっかりと話し合うことがとても大切です。
今回は、自然散骨の中でも特に注目されている海洋散骨についてご紹介します。
目次
散骨とは

散骨とは、火葬したご遺骨を粉末状にして海や山、空などの自然に還す葬送方法です。
「自然葬」の一種で、これまでのお墓を建てて子孫が継承する従来の供養に代わる選択肢として注目されています。
少子高齢化や核家族化といった社会の変化に加え、「自然に還りたい」「自分らしく見送られたい」という故人様の想いから散骨を選ぶ方も増えています。
散骨の種類

自然葬である散骨にはいくつかの種類があります。
ここからは、「海洋散骨」をはじめとする、一般的な4つの散骨方法について紹介します。
海洋散骨
海洋散骨は、火葬後のご遺骨を粉砕し、海に散布する葬送方法です。
散骨できるエリアが限られていますが、全国各地に整備されているため、希望の場所を選びやすいのが特徴です。
貸切でのセレモニーや合同葬送、代理散骨などのプランも豊富で、内容によっては費用を抑えて実施することもできます。
山林散骨
山林散骨は、火葬後のご遺骨を粉砕し、山や里山に散布する葬送方法です。墓標を持つ樹木葬とは異なり、山や森の地表にご遺骨を撒くのが特徴です。
海洋散骨と同様に、散骨できるエリアが決められていますが、任意で場所を選ぶことが可能なため、故人の思い出の場所で葬送できます。
地域の条例や環境への配慮も求められるため、事前に業者や管理団体へ確認をしてから進める必要があります。
空中散骨
空中散骨は、小型飛行機やヘリコプター、専用のバルーン、気球などを使用して空から海へご遺骨を撒く葬送方法です。
空中散骨は、海上の決められたエリアまで移動して散骨を行います。
例えば、小型飛行機を使用した散骨は、定められた一定の高度から散骨を行い、より広範囲に渡って拡散しながら散骨が可能です。
宇宙散骨
宇宙散骨は、粉骨したご遺骨をカプセルに納めロケットで打ち上げたり、バルーンを用いて成層圏へ届けたりする葬送方法です。
日本国内にも宇宙葬を受け付けている業者があり、実際に宇宙葬を選択して実施している方もいます。
散骨は個人でできる?

散骨を個人で行うことは可能ですが、ルールやマナーを守らなければトラブルに発展する恐れがあるため注意が必要です。
特に、重要な粉骨の工程では、すべてのご遺骨を2ミリ以下の粉末状にしなければならないため、精神的にも肉体的にも負担が大きいといわれています。
散骨する場所にもさまざまな配慮が求められます。海への散骨は、周辺の観光地や養殖場への影響を考えなければなりません。また、里山への散骨は土地の所有者に許可をもらう必要があります。
海や山などでの散骨を個人で行うことは可能ですが、専門の業者に依頼すると、さまざまな手配や配慮すべきポイントなどの相談にも対応してもらえるためおすすめです。
関連記事:散骨は個人でできる?流れや費用相場を解説
散骨は生前の申し込みが可能

故人様の供養方法としてご遺族が散骨の相談や申し込みをすることが一般的ですが、なかには生前にご自身で散骨の相談・申し込みをされる方もいます。
ご自身で散骨方法を選びたいという方は、ご遺族間や散骨業者とのトラブルを防ぐため、あらかじめご家族に相談しておくことをおすすめします。
散骨するなら海洋散骨がおすすめ

海は、自然に還りたいという故人様の願いや、いつも故人を感じていたいというご遺族様に寄り添ってれる場所です。「海が好きだった」「お墓を建てても継ぐ人がいない」「家族に負担をかけたくない」という方には海洋散骨がおすすめです。
散骨について家族に相談する際は、供養の方法についてどのように考えているかを確認しておくのが安心です。家族の意見を聞いた上で自身の気持ちを伝え、しっかりと話し合うことが大切です。
また、ご遺骨をすべて散骨するのか、一部を残して永代供養や手元供養にするのかなどを決めておく必要があります。すべてのご遺骨を撒いてしまってからでは取り返しがつかないため、事前に相談しておくことが大切です。
法律が気になる場合は専門家へ相談

海洋散骨が故人様の希望であった場合でも、一度ご家族で話し合うことをおすすめします。
海洋散骨は徐々に人気が高まっているとはいえ、お墓を建てることに比べるとやはり認知度が下がります。そのため、ご家族のなかに海洋散骨が法律上問題ないかどうかを気にする方が出てくる場合もあるでしょう。実際に、ご遺骨を海に撒くのは違法ではないのかと心配される方は多くいるようです。
しかし、現時点で自然散骨を禁止する法律はなく、節度をもって葬送のひとつとして行われる限り違法ではないとの見解が1991年に法務省から提示されています。故人様とご遺族の両者が納得したうえで海洋散骨を進められたら理想的ですね。
実績豊富なシーセレモニーにご相談を

お墓を建てる際に土地の準備や墓石の準備が必要なように、海洋散骨にもそれなりの準備が必要です。
特に、法律や自治体の決まりに違反しないかが気になる方は、専門知識がないことでさらに不安を感じてしまうこともあるでしょう。
散骨についての知識がなく、自分たちだけで散骨の準備や手配をすることに不安な方は、ぜひシーセレモニーへご相談ください。ご遺族がトラブルなく安心して海洋散骨を行えるようサポートいたします。
決められたエリアで安心安全な散骨をしよう

自然散骨に関する法律はありませんが、散骨エリアを決める際には注意が必要です。私有地だけでなく、多くの人が集まる海水浴場、養殖場などでの散骨は避けましょう。
シーセレモニーでは全国海洋散骨協会が定める所定のエリアで散骨を行っているため、近隣住民や事業者との間で起こるトラブルの心配も必要ありません。
また、お客様の安心と安全を守るため、船客保険および船体保険、旅行業保険、事業活動包括保険の3つの保険に加入しています。保険料も散骨料金に含まれているため安心してご依頼いただけます。
散骨に必要な粉骨もお手伝い

散骨にはご遺骨をパウダー状にする粉骨作業が必須です。
シーセレモニーでは33,000円(税込)から粉骨作業のご案内を行っています。粉骨に関してもお気軽にご相談ください。
みなさまが納得したうえで安心の海洋散骨を実施

大切な故人様とのお別れは悔いのないようにしたいと思うのは当然のこと。だからこそ、ご家族で相談し、話し合うことが大切です。
シーセレモニーでは、故人様の生前のご希望はもちろん、ご遺族のご都合やご予算など、みなさまが納得したうえで安心・安全な海洋散骨ができるよう、さまざまなプランをご用意しています。
ご家族や親しい方だけで見送るファミリー散骨、ご事情があり現地へ行けないご遺族に代わってスタッフが心を込めて散骨する代理散骨など、ご希望に合わせた選択が可能です。
プランの内容や費用についてなど、気になることがありましたらお気軽にシーセレモニーへご相談ください。



