海や山などに粉末化したご遺骨を撒く「散骨」と呼ばれる供養方法を、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
近年、これまでの日本の供養方法とは異なる散骨を選択する方が増えています。その背景には、散骨を選択した日本や海外の有名人の影響もあるといえるでしょう。
そこで今回は、散骨が選ばれる理由や、日本・海外の有名人で散骨を行った方について詳しく解説します。また、シーセレモニーが提供する海洋散骨プランについても併せてご紹介します。
目次
散骨を選択する人が増えている理由

散骨が注目を集め、実際に選択する方が増えているのには、いくつかの理由があります。
1.故人の「自然に還りたい」という願い
生前より海や山などの自然が好きだった方のなかには、「死後は自然に還りたい」と願う方も少なくありません。その想いを尊重し、ご遺族様が散骨を選択するケースが増えています。
2.金銭的な負担を減らしたい

先祖代々のお墓を維持していくためには、半永久的に費用がかかります。管理費だけでなく、修繕費やお布施なども必要となり、総合的な負担は決して小さくありません。
散骨の場合、一度行えばその後の維持費がかからないため、金銭的な負担を抑えたい方にとって大きなメリットといえます。
3.遺された家族に迷惑を掛けたくない
お墓を維持するためには、金銭面だけではなく、管理や手続きといった手間もかかります。自分の死後、遺された家族や子孫に負担をかけたくないという理由から、お墓を持たない散骨を選ぶ方も増えています。
関連記事:お墓に行けない人が選べる故人様のさまざまな供養方法
散骨を選択した日本の有名人

散骨という供養方法が広く知られるようになった理由の一つに、有名人が散骨を選択したことが挙げられます。ここでは、代表的な方々をご紹介します。
石原裕次郎
海のイメージが強い昭和の国民的大スター・石原裕次郎さんは、相模湾にご遺骨の一部を散骨しています。
生前から海をこよなく愛し、ヨットやクルーザーを所有するなど、私生活においても海と深い関わりを持っていました。散骨という選択は、裕次郎さんの生き方やイメージを象徴する供養方法として、多くの人に強い印象を残しました。
石原慎太郎
石原裕次郎さんの兄であり、元東京都知事の石原慎太郎さんも葉山町沖で散骨をしています。「骨は必ず海に散らせ」という遺言を、ご家族が尊重したといわれています。
葉山は石原家にとって縁の深い土地であり、慎太郎さん自身も若い頃から海に親しみ、作品や思想の中でも自然や海への思いを度々語っていました。弟・裕次郎さんと同じように選んだ点も注目されています。
勝新太郎
映画『座頭市』シリーズが有名な俳優・勝新太郎さんは、生前から好んでいたハワイ・ワイキキ沖で散骨が行われました。
型破りな言動や自由奔放な生き方で知られていた勝さんらしく、日本の慣習にこだわらず、特別な思い入れのあった土地での供養となりました。
立川談志
落語界の異端児として知られる立川談志さんは、生前より「墓を持たない」考えを公言していました。亡くなったあと遺言により、ハワイの海に散骨されたと伝えられています。
形式や慣習に縛られない談志さんらしい最期として、多くのファンに語り継がれています。
藤圭子
歌手・藤圭子さんは、宇多田ヒカルさんの母としても知られています。報道によると、生前に海への散骨を希望していた意向を尊重し、ご遺骨の一部が散骨されたとされています。
散骨を選択した海外の有名人

海外でも散骨を選択する有名人は多くいます。
J・ロバート・オッペンハイマー
「原爆の父」として知られる物理学者のオッペンハイマーは、晩年をカリブ海のバージン諸島セント・ジョン島で過ごしました。
彼はこの島と海を深く愛しており、亡くなったあと妻のキティによってセント・ジョン島のギブニー・ビーチ沖の海に散骨されました。科学者としての激動の人生の果てに、静かな海へ還ったといえるでしょう。
スティーブ・マックイーン
「キング・オブ・クール」と称されたハリウッド俳優のスティーブ・マックイーンさんは、アクションスターとしての顔だけでなく自由な精神の持ち主でした。
遺灰は太平洋に散骨され、スクリーンの中と同様に最後まで一つの場所にとどまらない自由を愛した彼らしい選択だったと語られています。
ジャニス・ジョプリン
伝説的ロックシンガーのジャニス・ジョプリンさんは、27歳という若さでこの世を去りました。彼女は遺言で、カリフォルニア州マリン郡沖の太平洋に散骨するよう希望していました。力強くも繊細な歌声で時代を駆け抜けた彼女は、自身の望み通り、広大な海の一部となりました。
ヴィヴィアン・リー
映画『風と共に去りぬ』で主役スカーレット・オハラ役を演じた大女優ヴィヴィアン・リーさん。彼女の遺灰は、イギリス・サセックスにある彼女の自宅「ティッカレッジ・ミル」近くの池に散骨されました。美しい庭園と水辺に囲まれた場所で安らぎを得たといわれています。
散骨のルール

どのような供養にもルールやマナーが存在するように、散骨にも守らなければならないものがあります。
最も重要なのが、ご遺骨は必ず粉末状になるまで粉骨しなければならないという点です。万が一、元の形が分かる状態で散骨をすると、死体遺棄罪に問われる可能性があります。
また、散骨は法律で明確に制度化されているわけではありませんが、「節度をもって行われる限り違法ではない」との考え方が一般的とされています。そのため、社会的な常識や周囲への配慮が非常に重要です。

具体的には、住宅地や観光地、漁場、海水浴場など、人の生活や経済活動に影響を及ぼす場所での散骨は避けなければなりません。周囲に不快感や誤解を与えないよう、場所や方法には十分な配慮が求められます。
こうしたトラブルを防ぐためにも、散骨は知識と経験を持つ専門業者に依頼するケースが多くなっています。
関連記事:海へ散骨するには?知っておくべき注意点や流れ、価格相場について
シーセレモニーの海洋記念葬

故人様やご遺族のお気持ちに寄り添うことを第一に、ご遺骨サポートを行っているシーセレモニーでは、いつまでも記憶に残るオリジナルの海洋散骨プランを提供しています。

ご家族だけでクルーザーをチャーターし、故人様を偲びながら穏やかな時間のなかで散骨を行える「ファミリー散骨プラン」や、さまざまなご事情により散骨に立ち会うのが難しいご遺族に代わり、スタッフが散骨を行う「代理散骨プラン」など、ご希望や状況に応じてお選びいただけます。

海という大自然の中で、形式にとらわれず故人様らしいお別れをしたいとお考えの方は、ぜひ一度シーセレモニーまでお問い合わせください。



