本日は、横浜・ぷかり桟橋から出航した「リビエラ号」でのファミリー散骨の様子をご紹介します。
ご家族がそろったところで、まずはライフジャケットをご着用いただき、船の前で記念写真を撮影????
その後、船長からのご案内を聞いて、ゆっくりと船に乗り込みます。
この日、お見送りされたのはお母さま。
横浜港を選ばれた理由は、「氷川丸を見ながら送り出してあげたい」というお気持ちからでした。
実はお母さま、若い頃に氷川丸でアメリカに留学されたご経験があるのだそうです。
ある日、ご家族と横浜を訪れた際にふと、「氷川丸の食事、あんまりおいしくなかったのよね〜」と口にされて、皆さまは「え?なんで食べたの?」とびっくり。
詳しく聞いてみると、なんと昔、氷川丸で約1ヶ月かけてアメリカへ渡ったことがあった——というエピソードが明らかになったそうです。
そんな思い出の船を目にしながらのご散骨。とても意味のあるお見送りの時間となりました。
船は静かに出航。
本日の散骨ポイントであるベイブリッジ付近の穏やかな場所を目指して進みます。
道中は、皆さまそれぞれに写真を撮ったり、おしゃべりをされたりと、ゆったりとした雰囲気。
普段見慣れた横浜の街並みも、海から見るとひと味違って見えるようで、「なんだか新鮮ですね」と笑顔がこぼれていました。
やがて船はゆっくりとスピードを落とし、船長が波の穏やかなポイントを選んでくれました。
いよいよご散骨のセレモニーが始まります。
ご遺骨は、お一人ずつ手に取っていただき、ご準備が整った方から順に、海へとお還しいただきました。
その後は献酒を行い、
お花を海に手向けます。
そして静かに黙祷を捧げ、最後にマリンベルを鳴らしてセレモニーは静かに締めくくられました。
その後は、ゆったりと余韻に浸りながら帰港の時間です。
普段は陸から見ることの多い横浜の景色ですが、海の上から眺めるそれはまた格別。
皆様、とても楽しそうにご覧になっておられました。
復路では、氷川丸のすぐそばを通ります。
思い出の船をもう一度、間近でご覧いただけました。
さらに、セレブリティ・ミレニアムやにっぽん丸の姿も。
この日は潮位が低かったため、なんと普段は通れない橋をリビエラ号でくぐることができ、コスモワールドも海側から見ることができました。
リビエラ号では非常に珍しいケースで、スタッフにとっても初めての経験でした。
*横浜の「アディーム号」は船体が低く、ほとんどの航路でコスモワールドなどをご覧いただくことが可能です。
そして船はぷかり桟橋へと帰港いたしました。
皆様が笑顔でご下船される姿を見届け、お手伝いさせていただいたことを心より嬉しく思いました。
大切なお時間にご一緒させていただけたこと、心より感謝申し上げます。
この度のご乗船、誠にありがとうございました。
ご家族の皆様のこれからが、やさしく温かい日々でありますよう、心よりお祈り申し上げます。