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バルーン葬とは?費用相場やメリット・デメリットを紹介

2024.12.11
お骨のお悩み
青い空と雲

従来のお墓へ埋葬する形ではなく、ご遺骨を自然に還す自然葬が注目されています。その中の一つであるバルーン葬をご存じでしょうか?バルーン葬は、巨大な風船を使用して広大な大空へ散骨し、故人様を送る供養方法です。

今回は、バルーン葬への理解を深めていただくために、メリット・デメリットや費用相場を含め、バルーン葬について詳しく紹介します。自然葬の中でも特にバルーン葬が気になっている方はぜひ参考にしてください。

バルーン葬とは?

バルーンが飛んでいく様子

バルーン葬は、粉骨したご遺骨をバルーンに詰めて上空へ放ち、バルーンが破裂することでご遺骨を自然へと散骨する方法です。バルーンは地上から10㎞〜50㎞も離れた成層圏まで打ち上げます。打ち上げられたバルーンは成層圏に到達することで気圧の変化で破裂し、中に入っていたご遺骨が自然へと散骨される供養方法です。

自然と一体化し、故人様がいつでも空から見守っているように感じられるため、近年注目を集めています。厚生労働省や環境省、法務省が定めるエリアでのみ打ち上げが可能です。

バルーン葬のメリット・デメリット

夫婦が悩む様子

バルーン葬を検討中という方のために、バルーン葬のメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。

主なメリット

  • お墓の維持・管理が不要
  • 故人の遺志を尊重できる
  • 宗教的制約がない

 

バルーン葬は、近年の少子高齢化や核家族化などによる、お墓の管理・継承の問題が解決できる点が大きなメリットです。墓じまいを検討している方にも選ばれています。

また、「自然へ還してほしい」「宇宙旅行が夢だった」など、故人の生前の想いを尊重することができ、宗教的制約もないため、供養に関するさまざまな価値観に対応できます。

主なデメリット

  • 家族や親族の理解を得るのが難しい
  • 打ち上げエリアが限られている

 

近年注目されている葬送方法とはいえ、まだ自然葬や散骨に対して抵抗がある方も多いのが現状です。そのため、バルーン葬を行うことに対して家族や親族からの理解を得るのが難しいこともあります。また、バルーン葬は、自治体の条例や航空法など、さまざまなルールに沿って打ち上げ場所を決める必要があります。どこでもバルーンを打ち上げられるわけではない点にも注意が必要です。

バルーン葬の費用相場

電卓と財布

バルーン葬の費用相場は20〜30万円ほどです。このなかには、バルーンの準備費用や打ち上げ費用、散骨証明書代などが含まれています。散骨に必要なご遺骨の粉骨が費用に含まれていない業者もあるため、必ず確認しておきましょう。

また、散骨時の記念撮影やバルーン打ち上げ後の会食などは、別途費用が発生する場合が多く、プランや業者によって総額の費用は異なります。

バルーン葬以外の散骨の種類

散骨のイメージ

バルーン葬を含めた散骨は、近年注目度が高まってきています。ここでは、バルーン以外の散骨方法についてご紹介します。

海洋散骨

海洋散骨は、ご遺骨を粉末状にしたあと、専用の船で沖へ出て海へ散骨する供養方法です。太平洋や日本海など希望の海域を選べることが多く、「海を愛していた」「思い出の詰まった海へ還してほしい」など故人様の想いを尊重することができます。

海洋散骨が多くの方に選ばれる理由は、広大な海の開放感と散骨の際に希望に合わせたセレモニーを行えることです。また、散骨後は、散骨場所に緯度と経度が記された散骨証明書が交付されます。海洋散骨ではお墓は持ちませんが、散骨証明書に記されたエリアに節目ごとに供養で訪れることが可能です。

里山散骨

自然と空

里山散骨とは、自然豊かな森林や山間部にご遺骨を散骨する供養方法です。こちらも必ず事前に粉骨を行います。「山や緑が好きだった」「自然に還してほしい」など、里山散骨も故人様のご遺志を尊重できる方法です。

また、里山散骨は従来の供養のように墓石を新たに建てる必要はないため、工事で環境を破壊する心配がないという点も選ばれる理由といえるでしょう。

里山は、基本的にエリアごとに持ち主がいるため、散骨場所はどこでもいいというわけではありません。ほとんどの場合は、散骨業者が所有しているエリアで散骨を行います。

空中散骨

空中散骨は、セスナ機や小型飛行機、ヘリコプターを使用して上空から散骨を行う供養方法です。飛行機は進みながら散骨を行うことになりますが、ヘリコプターであれば指定したエリアの上空で留まることもできます。

住宅地や公園、自然保護区といった場所への空中散骨はできませんが、海や山、河川など多くの場所で散骨が可能です。ほかの散骨方法と同様に、お墓の維持管理や後継者が不要なことを理由に選ばれる方も多くいます。

宇宙散骨

宇宙とロケットのイメージ

粉骨したご遺骨の一部を、ロケットや人工衛星を利用して宇宙空間に送り出す新しい供養方法です。「宇宙葬」とも呼ばれ、地球から大気圏を越えた宇宙へ故人様を還す壮大な方法として注目されています。「故人様が宇宙へ憧れを抱いていた」「宇宙の星となり残された家族を見守ってほしい」など、宇宙散骨を選ぶ方のきっかけはさまざまです。

宇宙散骨は費用がかなり高額になること、散骨できる時期が天候やロケットの打ち上げスケジュールに影響をうけやすい点に注意する必要があります。

シーセレモニーの海洋記念葬

海洋散骨のシーン

海洋記念葬のシーセレモニーは、関東や関西、四国、沖縄といった日本の海域だけでなく、ハワイやグアムなど海外での海洋散骨にも対応しています。

船を貸切って行うファミリー散骨プランや、業者が代理で散骨を行う代理散骨プランなど、さまざまなプランの中からご遺族の希望に応じてお選びいただくことができます。

マルコポーロ船内で過ごす社員のみなさま

貸切で行うファミリー散骨プランでは、散骨後の会食はもちろんのこと、クルーズ中に故人様の思い出の映像を流したり、散骨当日の風景も組み込んだメモリアルムービーを作成したりも可能です。

大切な方とのお別れの場に海洋散骨をご検討されている方は、ぜひシーセレモニーまでご相談ください。


監修者 | 島田 快

散骨ディレクター・終活カウンセラーを務めております島田です。皆さまからいただきました疑問の声にお応えしながら、少しでも海洋散骨のご不安を和らげるお手伝いを出来ればと思っています。海洋散骨に限らず、終活や墓じまいに関してのお悩みなどもお気軽にお寄せください。

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