柔らかな冬日和。
海がお好きで、生前は海が日常の風景であった故人様を、ご家族の皆様でお見送りいたしました。
寒さが続く1月ですが、この日は風が穏やかで、陽の光が水面をきらきらと照らしだす、青く平穏に包まれたセレモニーとなりました。
光差し込む船出

船内のテーブルに、お手向けする献酒、献花、旅立ちの合図となるマリンベル、そして大切にお包みしたご遺骨を安置し、ご家族様をお待ちします。
優美なデザインのポーナム号に柔らかな光が差し込み、出航前のこの静寂は慈しみの空間となります。
ライフジャケットをご着用いただいた後、ご家族様をお迎えし、ゆっくりと船が動き出します。
湘南の南に位置する佐島マリーナから出航し、大島や富士山を眺めながら、葉山、逗子を横に江の島の沖へと向かいます。
好きだった海で偲ぶ

江の島を一望できるポイントへ到着し、いよいよ故人様をお見送りいたします。
ご家族の皆様に故人様を抱いていただき、黙祷を捧げ、想いを馳せていただきます。
全てを包み込んでくれるような青い海へ、潮の流れに乗って、ゆっくりと清らかに溶け込んでいかれました。
花びらの導き

それぞれの思いを胸に献酒、献花をお手向けいただきます。
献酒は波紋となって広がり、献花はまるで旅の道標かのように、鮮やかに浮かび上がります。
静寂のひと時

最後に、ポーナム号でお見送りしたポイントを1周いたします。
じっと水面を見つめるご家族様。そこには言葉はなくとも、深い感謝と共にした日々を慈しむ、穏やかで温かな時間が流れていました。
葉山灯台(通称:裕次郎灯台)

故人様をお見送りした船は、この海域の象徴である葉山灯台の近くを周遊いたします。灯台の後ろには森戸神社の名島の鳥居が凛と立ち、まるで見守ってくれているかのようです。
ゆっくりと帰港する船が作る白い引き波の先には、先ほどお見送りをした江の島沖のきらめく海が、どこまでも続いていました。

海は世界中どこへでも繋がっています。これから先、皆さまが海を訪れるたびに、この穏やかな波の音と光の中に、故人様の存在を感じていただけることと思います。
故人様が、愛したこの広大な青き平穏のなかで、自由で安らかな眠りにつかれますよう、心よりお祈り申し上げます。

