本日のファミリー散骨は、佐島マリーナからポーナム号でお母様のご散骨です。
以前お父様を散骨した場所と同じ葉山沖が散骨ポイントとなります。
今回のように夫婦を同じ場所に散骨してあげたいというご要望や法要クルーズをしたいというお客様のために散骨した場所がわかる緯度経度をお渡ししています。
乗船前に、船を背景にして記念写真を撮影していよいよ出航です。
今回は、ご家族・ご親族の皆様とともに、小さなお子様もお一人ご乗船くださいました。
船はゆっくりと葉山沖へと向かいます。
左手には広がる水平線、右手には緑豊かな街並みが続き、穏やかな景色が広がっていました。
心地よい潮風を浴びながらデッキで景色を楽しまれる方、船室からゆったりと眺めを楽しまれる方
皆様、それぞれの時間を過ごされているご様子がとても印象的でした。
お父様のご散骨時も曇り空だったと伺いましたが、いざ散骨の時には雲間から日差しが差し込み、晴れ渡ったとのこと。
「とても晴れ男だった」とのエピソードをお聞きし、思わず微笑んでしまいました。
今回は雲が厚く、同じように晴れることは難しいかもしれないと思っていました。
しかし、船が葉山沖に近づくにつれ、次第に空が明るくなり、やがて晴れ間が見え始めました。
その瞬間、皆様が嬉しそうに空を見上げていたのが、とても印象に残っています。
「晴れると思っていました」
その言葉には、お父様の存在を感じるような温かさがありました。
やがて、目的地である葉山沖に到着し、ご散骨の準備へと移ります。
水溶性の袋に人数分に分けたご遺骨を皆様にお手に取っていただき、準備が整った方から順に、静かに海へと還していただきました。
次に、ご両親が生前お好きだったお酒を手向け、海を清めます。
続いて、花びらを海へと手向け、皆様で黙祷を捧げました。
最後にマリンベルを鳴らし、セレモニーを終了いたしました。
その後、船はご散骨地点の周囲をゆっくり旋回し、皆様はしばし静かな余韻に浸っていらっしゃいました。
船首を佐島マリーナに向け、帰港の途へ。
皆様、海側から眺める葉山の海を楽しまれているご様子でした。
皆様の笑顔が印象的で、ご家族の温かな時間をお手伝いできたことを大変嬉しく思います。
改めましてこの度のご乗船誠にありがとうございました。