今回は神奈川県横須賀市にある「佐島マリーナ」から出航し、葉山沖にて執り行われたポーナム号での散骨セレモニーの様子をご紹介いたします。
佐島マリーナの桟橋から出航したこの日は、晴天に恵まれ、海上にはまるで浮かんでいるかのような富士山の姿が。
ご乗船前には、船の前でご家族・ご親族の皆様と記念写真をお撮りしました。
ライフジャケットを装着していただいた後、安全確認を済ませてご乗船いただきました。
葉山沖のご散骨ポイントまでは、約25分のクルージング。
澄んだ佐島の海や周囲の美しい景色をカメラに収めながら、皆様思い思いに静かなひとときをお過ごしになられていました。
波の穏やかなご散骨に適したポイントを船長が慎重に選定。
ご散骨場所の緯度・経度は、後日お送りする「散骨証明書」に記載させていただきます。
ご散骨ポイントに到着後、静かにセレモニーを開始。
今回は施主様のご希望により、キリスト教の祈りをご自身で捧げられました。
シーセレモニーでは、宗教やご希望の進行に合わせた対応も可能です。
ご遺骨は水溶性の紙にお納めし、ご家族お一人おひとりが気持ちの整った順に、海へとお還しいただきました。
透き通った海へ還るご遺骨が、まるで煙のように浮かび上がり、故人様が世界へ旅立たれるような幻想的な瞬間が広がります。
その後は献酒・献花へと進行。
色とりどりのお花が波に揺れながらつくる花の道は、海と空を繋ぐような神秘的な光景でした。
最後に、マリンベルを8回鳴らしながら花の道をゆっくり周回し、最期のお別れをいたしました。
セレモニー中は、故人様を想い涙される方も多くいらっしゃいました。
しかし、セレモニー終了後には、どこか安堵したような笑顔を浮かべられるご様子に、私たちスタッフも胸を打たれます。
お客様のその表情が、私たちの原動力となっています。
帰路では、徒歩では行くことのできない「裕次郎灯台」や鳥居、そして富士山が重なる絶景ポイントへご案内。
船上からしか見ることのできない特別な景色とともに、桟橋へと戻りました。
下船後は、お客様のご希望により佐島マリーナホテルでのお食事へ。
雄大な富士山と広がる海を眺めながらのひとときが、ご親族皆様にとって心安らぐ時間となっていましたら幸いです。
「海洋散骨にして本当によかった」「やっと私たち家族も前へ進める気がします」
──そうしたお言葉をいただけることが、私たちの何よりの励みです。
これからも、ご家族の想いに寄り添ったセレモニーをご提供できるよう努めてまいります。
シーセレモニーでは、ご希望に応じてご粉骨のお立ち会いも承っております。
どうぞお気軽にご相談くださいませ。