お父様がご家族、お孫様との思い出深い城ケ島近くにてご散骨をご希望されていたとの事です。
12月23日の土曜日は気温と天候にも恵まれてましたが、当日の海は前日のうねりが残っていた為、船の揺れが予想されました。
スタッフ到着、上空にはトンビが飛び交い呼び合って鳴いています。
陸地では風もほとんど感じられず、とても穏やかな快晴です。
佐島マリーナの3階ロビーにてお待ち合わせしご挨拶後、当日の流れのご説明。
普段見慣れない光景の為、皆様やお子様達も興味深々といった感じで楽しんでいるご様子でした。
皆様にお集まりいただき、1階に移動、船長からの説明後にライフジャケットを着用して船までご案内しました。
船の前で記念撮影。今回は弊社スタッフも2名乗船、お手伝いをさせていただきます。
車関係の専門学校で学んでいるお孫様がカメラをお持ちで、そのカメラでも数枚お写真を撮らせていただきました。
*船舶のポーナムはトヨタ製で、船体とエンジンにも興味を持たれたようでした。
下船後、船長にエンジンなどを見せてもらっていました。
*船長ご対応誠にありがとうございます。
ベテラン船長と乗船スタッフの方のフォローもあり無事に出発。
目的地の城ヶ島までは片道40分から50分、陸に向かってくる波に向かって走り出します。
船はドン!ドン!と跳ねながら進んでいきます。
小型ボートとは言え9メートル以上ある船が跳ねながら進む姿はかなりの迫力があります。
結構な波のような気がしたのですが、船長に尋ねると荒れた内にも入らない。だそうです。
船の安定感があるため何も不安がありません。
天候に恵まれ進行方向には三宅島の影が見え、右側を見れば雪化粧の富士山、きれいな海。空に浮かぶ雲も普段陸から見るものとは違って見えます。
担当者として同行をさせていただいていますが、しっかりと目で楽しんでしまいました。
そんな中ご家族の皆様は、談笑を交えたりしながら普段あまり経験のできない時間を体験されていました。普段乗りなれない船にお疲れになったと思います。皆様本当にお疲れ様でございました。
傍から見ていると2歳のお子さまも途中から少し不安な状態もありましたが、お母さんとお父さんのフォローの元、しっかりと自分の足で立ち続けていました。さすがに帰りには寝てしまいましたが、マリーナに到着後は自分で元気に歩いていました。(改めて子供は凄いなと思いました。)後から伺ったのですが、その後昼寝をして起きた時には元気に復活したようで安心いたしました。
そんな中でも奥様(お母様)はじめ、皆様が一切動じることなく乗船をされていたことに驚いたと共に、ベテラン船長の操舵技術と船の性能の賜物かと感じました。
ご散骨ポイントに到着。
到着後は船長が操舵をしながら船体の安定の維持に努めてくれています。
皆様には後ろのデッキにご移動いただき、スタッフがセレモニーの準備に入ります。
ご説明を交えながらセレモニーの開始です。
まずは水溶性の袋におさめたご遺骨を手にしていただきます。
お別れが済んだ方よりご遺骨を海に還していきます。
次は献酒を行っていただきます。
皆様順番に海に撒いて清めていきます。
次にお花を手向けます。
カゴに準備した色とりどりのお花を海に撒いていきます。
*花びらが海に浮かんでいます。その場所がご散骨をされた場所でございます。
この日は宗教者の乗船も無く皆様も特にこだわりはないと仰っていましたので黙祷は行いませんでした。
最後にマリンベルを鳴らします。それと同時にゆっくりと船が周回をしていきます。
その後マリーナに向けて出発いたします。
行きと違い帰りは殆ど船が跳ねることもなくスムーズに走り続けました。
マリーナが遠目で見えてきたときにサービスの一環で船長が少しスピードを上げてスラローム航行をして下さり、思い出作りに花を添えてくださりました。
*ボートに乗る機会がなければ中々経験が出来ないと思います。
乗船の皆様も楽しんでおられたと推測いたします。
その後帰港。お手回り品の確認をしながら下船いただきロビー迄ご案内、その後ご散会というならびでございました。
とても仲の良いステキなご家族様達でございました。ご乗船、誠にありがとうございました。